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ルナの記憶 [2023/05/07] – 作成 メンバー | ルナの記憶 [2024/04/05] (現在) – 削除 メンバー | ||
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- | セナ 今は仲のいい友人の話題なんだね | ||
- | カエデコ ルナ殿は戦人(いくさひと)で御座いますれば刃を奮う時心が高揚しておられるのござりましょう | ||
- | 倉上 " | ||
- | サフィーダ 位の高いお家の方ですと、色々多忙ですものね | ||
- | 【・・・? | ||
- | |||
- | サフィーダ あら。記憶がありません…こと? | ||
- | カエデコ ふふ、ご自身の出生に近しき縁を観付けられればそこから記憶の糸をたぐりよせることも叶いましょう | ||
- | 倉上 " | ||
- | ルナ 記憶か・・・そういえば記憶を失てる人が、不思議と多い気がするな | ||
- | 【反射的に言葉が出てしまった】 | ||
- | |||
- | サフィーダ ルナ様も… 確か、つぐみ様もでしたわよね? | ||
- | つぐみ うん!私も名前以外覚えてないよー? | ||
- | カエデコ 記憶はそれぞれで御座いますれば、皆揃って記憶が消失しているというのは、此の地に飛ばされる前に記憶に蓋をされるような重大な事柄がおこったやもしれませぬね | ||
- | oguma ルナさんも、何かあれば話してくれて構いませんからね…? | ||
- | つぐみ うんうん!私何でも聞くよー | ||
- | シャリオ ええ、そうですわ | ||
- | カエデコ 微力なれど日野江ノ楓子もお力になれれば幸いかと | ||
- | ルナ なんだかすまないな | ||
- | |||
- | 【みんな優しいな、確かにいい機会かもしれない思い出せるか試してみよう】 | ||
- | |||
- | ルナ 何かあるとすれば・・・今日の話題の全ての単語が引っかかったな・・・ | ||
- | ルナ 友達・・・笑顔・・・お嬢様・・・何か、遠い。。。 | ||
- | シャリオ めちゃくちゃ引っ掛かってるじゃありませんの | ||
- | 倉上 それはまた…すごいですね | ||
- | oguma すべて…ですか? あ、お嬢様もなんですね… | ||
- | |||
- | |||
- | |||
- | 「え、遠くないよーというか私はもうみんなとお友達のつもりだよー」 | ||
- | 「ルナ様実はいいところの…」 | ||
- | 「まさか…潜在的お嬢様でしたの…!?」 | ||
- | |||
- | 【皆の声が遠のいてゆく、思考を集中させ単語を探る】 | ||
- | 友達・・・1人の・・・ | ||
- | お嬢様・・・笑顔・・・ | ||
- | 滅・・・び・・・ | ||
- | |||
- | 【瞬間に浮かぶは「手を引く一人のぎこちない笑顔の少女」×「屍の上に座る壊れた血まみれの王女」 「全てが煌びやかな街」×「全てを滅ぼした町」な、なんだこれ、私は… っ!!? | ||
- | 頭痛、苦しみ、罪、そんなの忘れ###―――おもいだせ――― | ||
- | |||
- | う、あ”あ”・・・!!?#頭を抱えてうずくまる | ||
- | |||
- | 「え、大丈夫ー!?」 「しっかりなさって!ルナ様!ルナ様!!」 「だ、大丈夫ですの!?」「あわ…」「なっ!」 | ||
- | |||
- | 【―――みんなのこえが、私を×××する声が―――】 | ||
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- | ルナ ・・・!! | ||
- | シャリオ わ | ||
- | サフィーダ ルナ様!? | ||
- | oguma だ、大丈夫ですか…!? | ||
- | ルナ ・・・すま、ない・・・とり・・・・みだした | ||
- | |||
- | 【痛みは引いた、残ったのは頭を抉られたような違和感、記憶が混ぜられて、思い出s・・・いや、させない? ダメだ思考がまとまらない・・・】 | ||
- | |||
- | カエデコ 記憶の流れが押し寄せて来たのではありませぬか? | ||
- | 倉上 " | ||
- | ルナ いや、すまない・・・もう大丈夫だ | ||
- | シャリオ ああ、少し落ち着かれたようで安心しましたわ | ||
- | サフィーダ よかったですわ… | ||
- | カエデコ それは何よりでございまする、 | ||
- | つぐみ 記憶の流れ・・・ | ||
- | oguma 記憶が戻ったりするときに、頭に負担がかかり過ぎて危ないって聞いたことあります… | ||
- | 倉上 " | ||
- | つぐみ え、ギャップ?倉上さんどういうことー? | ||
- | 倉上 例えば今の知っている自分と過去の自分の違いを受け入れられなかったり衝撃を受けたりすることがあるのでは | ||
- | oguma ギャップ…はどうか分からないですけど…情報がぐわって一気に来るから頭がパンクしかけるとか… | ||
- | カエデコ 辛き過去の、場合もござりますれば必ずも記憶が戻るのが良きことではない方もいらっしゃいますものね | ||
- | るかこ 思い出したら良くないにゃ? | ||
- | サフィーダ 知らぬが仏、という言葉もありましてよ | ||
- | るかこ にゃるほど | ||
- | |||
- | ルナ 過去と今のギャップに・・・つらい過去、か・・・ | ||
- | oguma 辛い…そうですね…さっきも良くない単語をつぶやいてましたし… | ||
- | 倉上 " | ||
- | oguma た、たぶんそんな感じです… | ||
- | ルナ なんだか、すまないなまた話を折ってしまって・・・ | ||
- | つぐみ えへへ、大丈夫だよルナちゃんや倉上さんのこともっと知りたいしー色々話したいもんー | ||
- | 倉上 " | ||
- | シャリオ 話なんて何度折ってもよろしいですわ | ||
- | oguma そうですね…ゆっくり思い出しましょう | ||
- | ルナ 皆ありがとう、気を使ってくれて | ||
- | サフィーダ 気を遣うことはありませんわよ。オグマ様の言う通り、ゆっくり思い出せばよいのです | ||
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- | 【皆が心配してくれている、やさしいな私にはもったいないくらいだ、だが、もう会話内容が入ってこない・・・今日は戻ろうそれが良い気がする】 | ||
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- | ルナ ワタシは、今日は戻るよ・・・ | ||
- | oguma あ、はい…お大事にしてくださいね…お疲れ様です… | ||
- | つぐみ あ。うん!ルナちゃんお大事にねー? | ||
- | サフィーダ ルナ様、お気をつけて。お大事になさいませ | ||
- | 倉上 " | ||
- | カエデコ はい、るな殿もおやすみなされませ | ||
- | ルナ ああ、ありがとう、また・・・な・・・ | ||
- | |||
- | 【私はフラフラと混ざっている頭を抱えながら拠点へと戻った】 | ||
- | |||
- | 疾走する女性がいた、名はエリス、帰ってきたルナを寝かせつけ、その後すぐに拠点を飛び出したようだ | ||
- | 「ルナの記憶を揺さぶられてる・・・いったい何が・・・!? | ||
- | エリスも混乱していたが、考えるのは後と言い聞かせ走り続け、ルナがさっきまでいた場所にたどり着く | ||
- | 「アイツらか・・・さて・・・」 | ||
- | 忠告に来た、これ以上大切な人を苦しめさせないために、そして・・・ | ||
- | |||
- | エリス ねえ、ちょっと | ||
- | サフィーダ あら…どなたでしょう | ||
- | 倉上 " | ||
- | oguma …あ、こんばんは…? | ||
- | つぐみ あれ?こんばんはー | ||
- | エリス あんたたち? ルナと一緒にいたの | ||
- | つぐみ ルナちゃん?あれ?うん、ルナちゃんってー私の友達だよー | ||
- | エリス 友達、ねぇ・・・ | ||
- | |||
- | 【自己紹介とかしてた気がするけど どうでもいい、どうせ二度と会わないし、さっさと本題を伝えよう】 | ||
- | |||
- | エリス あの子は記憶を失ってるんじゃない 記憶を消されてるのよ | ||
- | サフィーダ どういうことですの…?消されて…? | ||
- | oguma け、消されて…? | ||
- | カエデコ 何やら、るな殿について因縁がおありなご様子と伺いまするが? | ||
- | 倉上 エリス様は彼女の記憶の詳細を把握しているので? | ||
- | エリス 全部知っているわ ・・・仲間だからね一応、因縁は腐るほどあるわ | ||
- | カエデコ 潰されている…ふむー つまる所、記憶を横に盾にと圧を掛けを強き力で混ぜ込んでいるのでございましょうや? | ||
- | エリス 鋭いわね・・・正解よ | ||
- | エリス あの子と別れたくなかったら、アイツの記憶を探すのはやめて 故郷の出来事を思い出したらアイツ・・・ | ||
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- | エリス 自殺するわよ | ||
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- | サフィーダ なんてこと…自殺だなんて #両手で口を覆う | ||
- | oguma 自殺… | ||
- | 倉上 それはまた… | ||
- | つぐみ え・・・? えっとーあなたはー何を知ってるのー? | ||
- | エリス 事実を言ってるまでよ | ||
- | エリス ・・・この話で納得してくれるとは思ってないし、質問、あるならどうぞ | ||
- | ただし多くは語れないわ | ||
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- | 【いきなり納得してくれると思ってはいない、ある程度の説明は必要ね】 | ||
- | |||
- | サフィーダ ですが、ルナ様の記憶を消す度に頭痛が起こるのはいかがなものかと | ||
- | エリス 頭痛は記憶を消す抑止力よ、痛いのは申し訳ないと思ってる | ||
- | 【本当ならさせてたくない、だけど・・・】 | ||
- | |||
- | 倉上 彼女の記憶の操作を行っているのは? | ||
- | カエデコ されどあ々くすの仕事なれば、ふとした拍子に記憶の廿楽が蓋を開き記憶がまろび出る可能性がありますれば… | ||
- | oguma …ルナさんは、そのことを知ってるんですか? | ||
- | エリス 思い出すための鍵があるわ、それを見ない限り戻ることはないわ | ||
- | oguma 鍵… | ||
- | 【記憶の鍵、契約の代償・・・会うことはないと思う】 | ||
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- | oguma エリスさんは…辛くはないんですか? | ||
- | エリス ・・・さあね | ||
- | 【やめてよ、ルナのほうが辛い思いしてるのよ・・・】 | ||
- | カエデコ 辛いからこそ、記憶の廿楽に蓋を為さっているのでございましょう? | ||
- | るな殿が真の意味で壊れてしまわぬよう | ||
- | サフィーダ ルナさまが記憶を取り戻し、心を病まれてしまうの可能性があるのもつらいですわ… | ||
- | エリス 壊れてるんじゃない、もう壊れてるのよ | ||
- | 【出会った当初、あの子はもう動く死人だったのよ、復讐と罪の・・・】 | ||
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- | カエデコ 左様でございましたか…されどまだしがみついておりまする。 | ||
- | るな殿も、其方(えりす)も。 | ||
- | つぐみ え、どういうことー?ルナちゃんが思い出さない方がいいってのは分かったけどー | ||
- | エリス そうね絶対に死なせない、あんな事での・・・事で・・・ | ||
- | 【ルナは何も悪くない、すべての元凶は虚空機関よ、なのに・・・】 | ||
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- | 【色々と話した気がする・・・取り合えず記憶を思い出させないようにする事は了承してくれたみたい・・・けど、なんなのよ、なんでこんなに他人に必死なのよ、訳が分からない、面倒ごとなのに、ホントに訳が分からない・・・】 | ||
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- | oguma エリスさんは…どうしたいんでしょうか…? | ||
- | つぐみ うん、エリスさんはどうしたいのー?というかーどうすればいいのかなー? | ||
- | エリス ルナが自由に生きていられれば、それでいい | ||
- | ・・・思い出すのを防ぐためにルナと仲良くしてやってほしい | ||
- | 【え? 私なんでこんな事を言って・・・? | ||
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- | oguma 防ぐために…仲良く? | ||
- | つぐみ 仲良くはするけどー思い出すのを防ぐ? | ||
- | カエデコ 絆を深め、さらに記憶の廿楽を奥のほうに追いやってしまうのですね。 | ||
- | エリス あなた本当に勘がいいわね、話が速くて助かるわ | ||
- | カエデコ ふふ、恐れ入りまする#ぺこり | ||
- | 倉上 ……厳しいことを言うようですが、記憶を封じるということは我々が気をつけていても長くは保たないと思います | ||
- | サフィーダ ルナ様と仲良くなることは大歓迎ですわ。…けれど、もしもの時のことも少しは考えなければなりませんわね | ||
- | エリス ・・・そうね、イレギュラーは何事にも起こる でも方法はあるわ、まだ成功するかはわからない | ||
- | カエデコ 私達が記憶を奥に追いやるのは、えりす殿の策が成就するための時間稼ぎの側面あるのでございましょう | ||
- | エリス そうね、思い出さずに忘れてしまうのが一番だけど | ||
- | 倉上 では、もし我々の前で記憶が戻った時にやるべきことは何かありますか? | ||
- | エリス たとえ思い出したとしても、いきなり自傷して死ぬ事はないわ あっても戦死ね | ||
- | 倉上 自暴自棄になるということでしょうか | ||
- | エリス 半分正解 | ||
- | サフィーダ 自ら進んで戦闘に赴くということ…でしょうか | ||
- | エリス 死に場所を探しに行く、償う必要のない罪を清算するために 人のためになる死に方を選ぶわ | ||
- | カエデコ ならばるな殿を此程慕っていらっしゃる、えりす殿の想いと策を私は信じまする。 | ||
- | つぐみ カエデコちゃんはーエリスさん信じるー?ふんふん | ||
- | カエデコ つぐみ殿は如何でございましょうや? | ||
- | つぐみ んー・・・えへへ、判断できないけどーでもちゃんとルナちゃん見ておくね | ||
- | エリス ありがと、意外とあなたみたいな考えの人ほどルナを救えたりね・・・ | ||
- | 【・・・そっか、私も信頼したくなったのかしら、このお人よし連中を・・・ほんとに分けわからない】 | ||
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- | 倉上 " | ||
- | エリス 友達、壊れたあの子の初めてできた友達・・・これ以上は言えないわ | ||
- | 倉上 その友達に関すること、例えばどういう子かを聞いたりするのは避けた方がいいとかでしょうか? | ||
- | サフィーダ 友達、覚えておきましょうか #フォーチュンと御守に目くばせ | ||
- | カエデコ / | ||
- | エリス 聞いても多分何も思い出せないから無駄だと思うわ | ||
- | 倉上 そちらの処理もされているのですね | ||
- | つぐみ ルナちゃんの「友達」に気を付ければいいんだねー | ||
- | エリス 単語には少し反応するわ、しつこく聞かない限り頭痛を起こすことはないわ | ||
- | 【・・・この人たちに賭けてみよう、二人じゃどうにもならないし】 | ||
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- | 倉上 " | ||
- | エリス 好きにして頂戴・・・ただあまり広めると神経質な子がルナを気遣って、勘づかれるのは避けてほしい | ||
- | カエデコ 適度なほうが良いということで御座いますね | ||
- | oguma き、気を付けます… | ||
- | エリス そうね、纏めると いつも通りに接してくれ、よ | ||
- | つぐみ うん!分かったっ | ||
- | サフィーダ いつもどおりが一番自然ですものね。わかりましたわ | ||
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- | エリス もういいかしら? | ||
- | 倉上 ありがとうございます | ||
- | つぐみ うん!ありがとうねー | ||
- | oguma 私からはもう…はい | ||
- | サフィーダ ええ…私も事情は掴めましたので | ||
- | カエデコ はい、とても参考になりまして御座いまする | ||
- | 【・・・】 | ||
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- | エリス ・・・最後に一ついいかしら? | ||
- | oguma あ、はい… | ||
- | つぐみ あ、何-? | ||
- | サフィーダ なんでしょう | ||
- | カエデコ 何なりと | ||
- | エリス あの子さ、最近凄い楽しそうなのよ、親切な仲間に出会えたって | ||
- | エリス だから・・・ルナを・・・お願い#照れくさそうにそっぽ向く | ||
- | つぐみ あ、うんー! | ||
- | カエデコ ふふ、私は今日あえたばかりではありまするが、委細承知仕りまして | ||
- | 倉上 こちらこそよろしくお願いしますね | ||
- | エリス ええ、じゃあね | ||
- | カエデコ それでは、おやすみなされませ、えりす殿もまたお会い致しましょう。 | ||
- | つぐみ うん!またねー | ||
- | 倉上 " | ||
- | oguma あ、また…です | ||
- | |||
- | そう残しエリスは去った | ||
- | 「ラッピー捕獲隊・・・か」 | ||
- | 決意するように言い聞かせ、ルナを救うための計画を今始める――― |