この声が枯れるまで
彼女は大切な友人を裏切った。二人でバンドを立ち上げ、毎日音楽について語り合い、生涯の友と思っていた。
しかし、音楽活動を続ける上で、売れる音楽を選んだ彼女と、やりたい音楽を続けることを選んだ彼女の友人。二人の思いはぶつかり、やがて離れることを決めた。
時が経ち、彼女は自身の行いを悔やんだ。彼女の友人はもうこの町を出たが、それでも彼女は自身の音楽のみが自身の想いを伝える事ができると信じて今日も歌を歌う。