セントラルシティのある日。カフェの一角にて。
コーヒーを飲みながらディスプレイに映ってる初老の男性となにか話し合っているレックス、
それを横で見つめているつぐみがいた。
???:良くやったレックス君、相変わらずの成果だな、約束の5億だが、例の口座に入れとくよ
レックス:あぁ、頼むわ・・・まぁ完璧に仕上げたからな
???:そうだな、君の仕事は信頼性が高いよ。お陰で下手な傭兵数人雇うよりよほど良い
レックス:あぁ、仕事がうまく行った後は・・・暖かいコーヒーを飲んで一服さ
???:・・・なんだって?
レックス:え?
???:今なんと言った!?
レックス:いや・・・だから・・・暖かいコーヒーを・・・
???:君はあの【下品な泥水】を飲むつもりなのか!?仕事終わりの一服に!?
レックス:下品な泥水って・・・あんたディスりすぎじゃないか?
???:事実だろう?色合い、味、どれを取っても水以下だ、泥水と呼ぶにふさわしい
レックス:・・・じゃああんたは何を飲むんだ
???:無論、優雅に紅茶だ
レックス:はぁ・・・あぁそうかい。じゃあ切るわ
通話を終了する。
つぐみ:ふんふん・・・なんか大事な話ー?
レックス:・・・どわぁあっ!?いつの間にいたんだ!?
つぐみに驚くレックス。
つぐみ:えへへーごめんね、私だけじゃないよーほらーこことーあそこにー
テイパー:デーデーポッポー
レミィ:やぁごきげんよう
レミィとテイパーを指さすつぐみ。
レックス:おうおう・・・聞かれてたか・・・仕事だよ
レックス:まぁあの人がコーヒーを「下品な泥水」と言うとはな
コーヒーを飲みながらつぶやく。
つぐみ:ごめんねーあんまり聞かないように聞き流してたー
テイパー:デーデーポッポ
レックス:お!?食料だ!!
テイバーに向かって銃を構えるレックス
テイパー:ん?僕に銃口を向けるとは失礼な奴だな
つぐみ:あ、だめだよー!その鳥さんはテイパーさんなんだからー
セナ:こんばんは、今日も一日お疲れ様
つぐみ:あ、セナさん!お疲れ様ー!
テイパー:フン いい夜だな
レックス:あ?炙れば良い焼き鳥になりそうだが?
セナ:…そこにいるのは
テイパーの方を見てむっとした顔になるセナ。
テイパー:ククク…憎まれるというのはそれだけ意識されているという証拠
テイパー:肉シミを感じるがよい …ククク
セナ:憎んではないさ、ただむかつくだけ本当に焼き鳥になってしまえばいい
テイパー:ヒエ
セナ:あっ 遠くへ行った
テイパー:く、クソウ…
セナ:くっ…あんな歩く公開処刑のような真似はもうごめんだ…!
レックス:あ、そうだ・・・レミィ、あんたの銃だが
レミィ:あぁ
レックス:フレームの強度を増した状態とフロントストラップ部分にチェッカリングを施すが良いか?
レミィ:当然全部の欲張りセットだな
レックス:おし、なら腕がなるぜ
レミィ:重量に関してはこだわらないからな、なれればいい話だしな
レックス:そうか、まぁ取り扱いに困らない程度に治めるさ
510:どうも、こんばんは
つぐみ:えへへ、こんばんはー
レミィ:やぁ、ごきげんよう
セナ:ああ、ゴトーさん、こんばんは
レックス:おう
テイパー:デーデーポッポー
つぐみ:今ちょっとねー・・・
【突然全員の通信機が鳴る】
テイパー:ん?
セナ:どうしたんだい… 通信?
レミィ:ん?
510:おや
レックス:ん?仕事か?
通信「ラッピー捕獲隊の皆さん、お久しぶりです。ドナルドソンです」
テイパー:誰だキサマ
510:どうも、お久しぶりですね
ドナルドソン:初めての方は初めまして。通信士のドナルドソンです
セナ:あ、ドナルドソン嬢。仕事お疲れ様
テイパー:ふむ 伝令係か
レックス:まさかあんたが通信してくるってのは・・・奴か?
ドナルドソン:先日、謎の事件を解決して頂いた(「狙われたシティ参照」)皆さんに・・・いえ、あれではないです
:実はお願いがあります。仕事の依頼と思って頂いて構いません
レックス:お?話を聞こうじゃないか
セナ:依頼か…私も微力ながら手伝うよ
ドナルドソン:では・・・具体的な内容は彼から聞いてください。はい、ちゃんと話してみて
レックス:ん?
通信でどうやら話す人間が変わったらしい。
少年:うっ・・・ぐす・・・
少年:ぶえええあああああああああ
急に大声で泣き始める男の子。
テイパー:ウッワ…急になんだ
レックス:うるさっ!?・・・何だ急に?
セナ:おやおや…大丈夫かい、そちらは
レックス:カップ麺食うか?元気が出るぞ
少年:ぶぐっひぐ・・・えぐっ
テイパー:僕はデリケートなんだ もう少し小さい声で話せ
少年:こんにちは・・・えぐっごめんなざい・・・
レックス:おう鳥、言葉を選びな
セナ:うん、こんにちは。落ち着いて話してごらん?
少年:あぢだどう・・・おにいじゃん・・・ぐず。あの・・・ぼく、この前スクールの皆とハイキングに行ったんです
少年:予報でドールズもいないし、大丈夫だっていうからあんじんじて
少年:そうしたら、いきなり・・・ウーダン・ロアが出て来て、慌てて逃げちゃって。その時は大人の人が助けてくれたから大丈夫だったんだけど
少年:でも帰って気が付いたんです、ボクの大事な電子ノートがなくなってたんです!
少年:あの中にはボクがいっぱい課金したゲームデータも攻略法のメモも書いてあったんです!
少年:ぶえええあああああああああ
少年:きっと落としちゃったあああああ
また大泣きし始める少年。
テイパー:大事なものなのだな…
レックス:そりゃ・・・まぁ
セナ:それは大変だったね…大丈夫だよ、ノートはきっとアークスが見つけてくれるから
少年:ひぐ、ぐす・・・えぐっ・・・探しに行きたいけど、危ないから行くなって・・・えぐ
少年:だから・・・探してください。ボクの大事なノート・・・おねがいじまず・・・!
テイパー:ウーダン…あのウホウホしているやつが持って行ってしまったかもしれないな
レックス:落とし物か・・・精々100万だな・・・
電卓で計算しつつ答えるレックス。
少年:《叫ぶ》ぶえええええそんなにばらえなぃぃいいいいい
<color #2F4F4F>レックス:あ~あ、ちゃうちゅう。となりにいるお姉さんから踏んだ食ってやるから。安心しな
テイパー:結局とるのではないか
レミィ:大丈夫だ少年は高く売れる。オーバー
テイパー:ヒエ。こ、ここは恐ろしい人たちの集まりですねっお、尾羽を引っこ抜かれてしまうかも…ブルブルブル
レックス:な、ドナルドソンさんよ?俺に依頼したってことは最低でも100万は支払わないとな
セナ:あ、あんまりドナルドソン嬢をいじめるのはよしてやってくれ…
ゲスな笑みを浮かべるレックス。
ドナルドソン:セナさん、ありがとうございます。一応報酬は用意してありますが、詳しい金額は経理まで。
ドナルドソン:と言うことで、お手数ですがこの子の落とし物を捜しに行って貰えませんか?」
レックス:ちっ・・・頭の固い連中か・・・
まるで意に介さないように話すドナルドソンにレックスは舌打ちをする。
テイパー:ド、ドナとやら あ、あれだ。僕は賢いからわかるぞっ そのノートには何か救難信号みたいのは出てないのか?
テイパー:ゲエムができるのなら回線がつながっているのだろう?
セナ:電子ノートの個人データから追跡は出来ないかな…?
レミィ:あぁ、マグで感知できると探索が楽だな。オーバー
ドナルドソン:残念ながら・・・子供用の電子ノートですし、あまり探す落とし物でもないので。マグの感知パターンにも登録されてません
レックス:探すには自分の目に頼れってことか
ドナルドソン:場所は南エアリオ。今現在ドールズの活動は見られませんので一般人も立ち入れる状態です、が
レックス:が?なんだ?
ドナルドソン:急に現れるかも知れません、現地では別の担当が通信を担当していますので
ドナルドソン:今現場を担当している者からの通信に従ってください。
レックス:ほう?ドールズが現れるなら+500万だな・・・
電卓を押しながら計算するレックス。
テイパー:ド、ドナとやら、発見後壊れていても報酬は出るのか?
ドナルドソン:もちろん、壊れていても報酬はお支払いします。
壊れたと聞いて後ろでまた少年が大泣きしている。
ドナルドソン:ほら泣かないで・・・
必死にマイクから遠いところで宥めてるドナルドソン。
テイパー:それだけ泣くという事は…きっと誰にも見せられない思春期のデータが入っているのかもしれないな
レックス:おいおい・・・デリカシーのない鳥だな・・・いやハゲ鷲か
ドナルドソン:詳しい金額は経理に申請お願いします・・・ということで作戦活動よろしくお願いします
レックス:だからあいつら頭固いって・・・
通信はそこで終了する。
テイパー:南か…
つぐみ:ふんふん!落とし物だって!
レックス:・・・で、南エアリオに行ってみるか?
テイパー:あの水がいっぱいあるところだろう?
510:…なんだか厄介事を押しつけられた気もしないですが…まぁ、いいでしょう
セナ:一刻も早く依頼を終わらせないとね
レックス:まぁ、微々たる報酬だが・・・探すか
レミィ:さてどう探すかな・・
レックス:南エアリオの何処でハイキングしたかっての聴けばよかったな
つぐみ:現地でー色々走り回ってみるとかー電子ノートってー・・あ、それそれー!たぶんああいうやつー!
ゴトーが操作していた端末を指さすつぐみ。
レミィ:ドロンのようにドールズ化していればワンチャン感知できるかもしれないな・・
テイパー:ククク…そこの焼き鳥大将軍 オマエは通信手なんだろう?
セナ:…焼き鳥大将軍って…私のことか?
テイパー:もし戦闘になったら通信に集中するんだな…ククク 僕は強いからな任せるがいい
セナ:…頼もしいね。ただ私も元はアークスだったものでね、自分の身くらいは守れるさ
テイパー:ほおう では腕前拝見と行こう
そこにリースが現れる。
リース:こんばんは、皆仕事終わり?
テイパー:おお イモムシの君か
レックス:これから仕事だ
リース:へえ、落とし物探しかあ。変わった仕事だね
リース:いいよ、私もついてくね
テイパー:ククク…そうか。あ、虫は探さなくていいからな?ノートだぞ?ノート
リース:解ってるよ、510さんが使ってるやつだよね?わざわざ探しに行くなんて、結構な品そうだね
テイパー:秘密のデータが仕込まれたものらしい
リース:へえ、ただの落とし物じゃないんだ・・・探し物の仕事ってのも納得だねえ
510:らしいですねぇ データが貴重だとか?
つぐみ:えっとー課金したゲームのデータと攻略法が書いてあるんだってー
セナ:……まあ、子供にとっては貴重だね
テイパー:ふむ…向こうのドールズが
つぐみ:うん!そういってたけど・・・え、ドールズいるー?
テイパー:あぁ 向こうに中ぐらいのがいるぞ
全員の端末から連絡が入る。
通信:こちらアークス本部より、当該領域にて活動中の全アークスへ通達」
通信:ただいま当該地域はドールズ出現のため戦闘領域と認定。アークス各位は作戦行動として行動願いたい
通信:くりかえす
通信:ただいま当該地域はドールズ出現のため戦闘領域と認定。アークス各位は作戦行動として行動願いたい
通達が入ると一気に交信が盛んになる。。
BlueLeader:こちらブルーリーダー、了解した。以下五名。作戦行動開始。
ラッキーダンテリーダー:チーム・ラッキーダンテ。分かったよ、まあ僕らに任せておけばいいさ。
トマーテ大好き隊リーダー:こちらトマーテ大好き隊リーダー、承知。我ら推して参る。
テドラサイト愛好会リーダー:うおおおおテドラサイト愛好会、了解したぞおおおお。
レックス:おいおい、結局戦闘じゃねぇか
テイパー:…よく考えたらかなり大規模な探索になるな
リース:南エアリオも広いからねえ、結構な人数が参戦してるね
510:思いの外、数が多いですね…戦闘で少年のノートが壊れると困りますね
セナ:アークスとして戦うのは、何年ぶりだろうな…#武器を持つ手が少し震えている
テイパー:焼き鳥大将軍は大丈夫か?ククク…
セナ:大丈夫だ……と言いたいところだが、かなり緊張してる。……頼りにしてるよ、魔人さん
テイパー:ククク…任せるがいい、二度と焼き鳥とは言わせないようにしてやる
テイパー:返事しなくていいのか?
つぐみ:あ、私しておくね!
テイパー:頼むぞ 負けるなよ?
つぐみ:えっと、ラッピー捕獲隊も了解しましたー!ケガしないでねー!
通信で大声で返事するつぐみ。
つぐみ:で、いいかな!?
テイパー:…ま、いいか
レックス:傭兵レックス・アーディガン。・・・稼がせてもらうぜ
レックスは捕獲隊に入っていないため、独自に連絡をする。
リース:規模も大きそうだからね、なるべく早く見つけないとだ
テイパー:早い者勝ちってことだな
テイパー:しかしこの土地でそのノートと似たようなサイズか
レミィ:ここは無しと・・
セナ:これは長期戦になりそうかな…
リース:どのあたりで落としたとかって解るの?
レックス:それを聴けばよかったんだが・・・
テイパー:どうやら遊びに来てウーダンに見つかって逃げかえった時らしい
リース:うーだんって事は、山の方かな?
テイパー:なるほど…詳しいな イモムシの君は
510:でしょうか?そもそも電子ノートということは水に弱いでしょうからね…
テイパー:ノートなんて大人が乗れば壊れるものだ、気を付けるんだぞ?僕は軽いから平気だがな…ククク
リース:壊れてないと良いね
レックス:まったく・・・困ったもんだ
リボルバーに弾を込める。
つぐみ:セナさんもー頑張ろうねー
セナ:ああ、足を引っ張らないように頑張るよ
リース:子供が行けるってなるとリフター使って行ったのかな?
リースがそういうとリフターを使って上る。ついていく一行。
するとその先にはウーダン・ロアの群れがいた。
リース:居るね
レックス:あぁ・・・
テイパー:あ、うまいやつだ、モグウ
そっちのけでバルーニィを食べるテイパー。
つぐみ:いるね!あの子達持ってるかな?ねえねえ?もって・・・わわー!
レックス:アホか!無防備過ぎる!
一人突っ込んでいくつぐみ。案の定ウーダン・ロアに襲われたところを
レックス達に助けられる。
つぐみ:えへへ、ありがとうねーなんかいきなり襲いかかってきちゃったーでも手ぶらだったね!
セナ:戦闘は避けられなさそうだね
リース:うーん、うーだんが持ち帰るとは思えないけど…
テイパー:わからないぞ?
セナ:ウーダンが人の物に興味を示すこともあるかもしれないよ
リース:なるほど、そういう事も有るのかあ
510:僕は下の方を探してみますね 転がり落ちている可能性もあり得ますのでね
レックス:お?どうした?
ムーニィを撫でるレックス、そして遠くから
セナ:か、可愛い…!
と言うセナ。
テイパー:なんだ?なにか見つけたのか?
リース:いや、ノート落ちてないかなって
リース:子供の足ならそんな遠くに行けないだろうしね、ウーダンが持っていかなければ案外近くに落ちてるんじゃないかな?
テイパー:そ、そんなに小さいものじゃないぞ?たぶん
リース:そうなの?大きいんだ?
510:この辺りは無し、ですね…やはり上でしょうかねぇ
思い思いに探すメンバー。すると、
BlueLeader:こちらブルーリーダー。すでにドールズは討伐完了。次の作戦に・・・ん?あれは・・・:
通信が入る。何かに気付いたようだ。
BlueLeader:こちらブルーリーダー、負傷者多数。どうやら大型の・・・ぐあ!
不穏な通信。
テイパー:なんだ…交戦してるのか
その直後に。
レックス:ちっ・・・厄介な奴に会っちまった
レックスが言う。さらに
通信:ラッピー捕獲隊へ、ただいま大型正体不明物体活動開始。位置情報送ります。
通信:該当チームが襲われています、逃げるまでの時間稼ぎをお願いします。
ちょうどレックスが出会ったエネミー、老練のアードバンサーを指しているようだった。
リース:応援要請っ、急がないと
510:おっと…向かいますかね
セナ:くっ…やるしかないか
レックスの元に向かう一行。すぐさま対処する。
レックス:ふぅ・・・ってお前たちいたのか
テイパー:フッ 楽勝…だな ククク さすが僕
セナ:はあ…はあ… い、意外と、イケるもんだね…
通信:大型生物、消滅。ありがとうございました」
BlueLeader:こちらブルーリーダー、すまない。全員帰投する・・・!
テイパー:おっ バルーニィだ シャクシャク
510:おや、もう終わった後でしたか…
リース:《笑い線》さすがだねえ、私が来たらもう終わってた
BlueLeader:逃げる時間をくれて助かった。感謝する。
最後までお礼を述べるブルーリーダー。
テイパー:ククク 僕に手にかかればこんなヤツぐらい
レックス:おう、後でお前たちのところに請求書送るぜ、100万な
そして一行はまた探し物を探し始める。
テイパー:…ここは草が高いな 落ちていたら見落としそうだ
セナ:…水源も近いし、何かのはずみで水場に落ちてないといいけど…
リース:雨も降ってるしねえ
するとまたもや通信が入る。
ラッキーダンテリーダー:チーム・ラッキーダンテ。まさか、この僕らが大型ドールズ如きに・・・!
通信:ラッピー捕獲隊へ、ただいま大型正体不明物体活動開始。位置情報送ります。
その後、全員に老練のダイダル・アックスの位置情報が転送される。
レミィ:大物だな
セナ:ま、またか!
通信:該当チームが襲われています、逃げるまでの時間稼ぎをお願いします。
リース:なんか今日は忙しいね
テイパー:賑やかだな
510:…なんだか顎で使われているようなきがしますが…
すぐさま駆けつけ、戦闘開始。交戦中さらに通信が入る。
通信:天候が荒れてきました。ギガンティクス出現を確認。総員、交戦しないように注意を。
つぐみ:あの子はちょっと無理かもーふう!
テイパー:な、なんだ?戦っちゃまずいのか?
そのような話をしているうちにダイダル・アックスの討伐は完了する。
通信:大型生物、消滅。ありがとうございました。
一行が落ち着くと、改めて先ほどのギガンティクスを探し始める。すると、
テイパー:あいつは…まずいな おい カップメン近寄るな
リース:奥に居るね…
遠くの滝の近くにギガンティクスを発見する。
セナ:……あれ…
リース:まだこっちに気づいてないし…このままやり過ごしたいね
レックス:あれに関わっていなければ良いが
通信:ギガンティクスとは交戦無用です。決して近付かないように。
テイパー:ヒエ こっち向いた 一応退避しよう
リース:大丈夫、これだけ距離が有れば気付かれないはず…
ラッキーダンテリーダー:チーム・ラッキーダンテ・・・くそ、全員撤退だ・・・!」
ラッキーダンテリーダー:チーム・ラッキーダンテを代表して感謝する・・・助かった。
レックス:おう、あんたらに請求書送るぞ、後でな
セナ:請求書を送ることは忘れないね…
レックス:稼げるときは稼がないとな
ラッキーダンテからのお礼の通信も受けつつ、避けるように探し物を探すこととなる。
テイパー:さてどうしたものか…
510:ふむ…視界が悪いですね…全く遠くが見えない
レックス:さてとぶらぶらするか
テイパー:焼き鳥大将軍 ケガしてないか? シャクシャク
セナ:今のところは
リース:鳥さんバルーニィ好きだねえ
テイパー:今のうちに回復しておけ 襲われても知らないぞお?
テイパー:美味いしキレイではないか
リース:うん、美味しいし綺麗だよね
テイパー:だろう?だろう?
するとすぐ。
トマーテ大好き隊リーダー:こちらトマーテ大好き隊リーダー、我らのチームも半数が負傷。
テイパー:大損害だな…
通信:ラッピー捕獲隊へ、ただいま大型正体不明物体活動開始。位置情報送ります。
通信:トマーテ大好き隊が襲われています、逃げるまでの時間稼ぎをお願いします。
レックス:またか、いい加減にしてくれ
全員の端末にE-7への位置情報がつく。
セナ:やけに多くないか?
リース:なんかエネミーの動きが活発だね
テイパー:物騒だなあ
レックス:到着と、100万で受けてやるぜ、お前らぁ!!
リース:こりゃあ大忙しだ
510:…晴れましたね、ギガンティクスも消えたようです
天候が変わったことに510が気付く。ギガンティクスのいた場所にはテイムズがくつろいでいた。
その遠くで、一行は老練のアード・バンシーを討伐する。
レックス:よし、今日だけで5億と300万稼げたな
通信:大型生物、消滅。ありがとうございました。
トマーテ大好き隊リーダー:こちらトマーテ大好き隊リーダー、帰投する。無念・・・
トマーテ大好き隊リーダー:これでトマーテが食べられそうだ。このご恩、決して忘れぬ
レックス:請求書送るから読んで口座に振り込んでくれよ?
つぐみ:他の人達大丈夫かなー?
テイパー:ふう 有能というのは苦労が絶えないな
セナ:そうだね…負傷している隊が多い 生き残っている隊もわずかだな
510:まだアークスになって間もないのでしょうかね
レックス:そこまできついエネミーではない筈だが・・・
つぐみ:テドラサイト愛好会リーダー「うおおおおテドラサイト愛好会いいいい、あ、無理。だめ」
テイパー:…そうか
つぐみ:通信「ラッピー捕獲隊へ、ただいま大型正体不明物体活動開始。位置情報送ります。」
つぐみ:通信「該当チームが襲われています、逃げるまでの時間稼ぎをお願いします。」
各自の端末に老練のナグルスの位置情報が知らされる。
セナ:…また来た
レックス:またかよ・・・今度は1000万にはね上げるか
510:…妙ですねぇ 交戦地域に指定されたのならもっと多くのアークスが参加してきてもおかしくないはずですが…
つぐみ:私達だけでとりあえずがんばろー!
テイパー:近いな…
リース:助けられるのなら助けてあげないと、だね
テドラサイト愛好会リーダー代行:あの・・・テドラサイト愛好会リーダー代行・・・
テドラサイト愛好会リーダー代行:リーダーのみ負傷・・・離脱します・・・
テドラサイト愛好会リーダー代行:あの・・・・・・・・・ありがとうございました・・・・
レックス:てめぇら請求書送るからな?振り込まなかったら取り立てに行くぞ!
テドラサイト愛好会リーダー代行:ひい!ご、ごめんなさい!・・・・ごめんなさい・・・
セナ:気を付けておかえりよ
510:…しかし見つかりませんね…
ネオセレッサ:__た?もしもーし!通信繋がったかなぁ?『修理は問題ありませんよ。』そっか、ありがとう!
ネオセレッサ:もしもーし!!みんなどこー!!なんだか、何か起きてるみたいッて聞いたけど通信が壊れて。
新たな通信が入る、しかし見知った仲間からである。
テイパー:お?
510:おや、どうもこんばんは
つぐみ:あ、ネオセレッサちゃんだー!こんばんは^!
セナ:あ、セレッチ嬢。こんばんは
ネオセレッサ:あ、つながった!!
レックス:南エアリオだ
ネオセレッサ:今探してるよっ。どんなことになっちゃったの?
セナ:南エアリオの海沿いで探しものさ
つぐみ:そうそうっ
リース:《笑い線》全然探せてないけどね
テイパー:滝の下あたりにいるぞ
テイパー:正確にはE-8だ
レックス:はぁ~あ・・・全く
たばこに火を付けて一服するレックス。
つぐみ:うん!そうそうー男の子がねーここで落としちゃった電子ノートー探しにきてあげてるのー
ネオセレッサ:滝の下だねっ!わかった!
つぐみ:見つかったー?電子ノートー
リース:流石に広すぎるね
510:見つかりませんねぇ…こうなると海に流されたか、それともエネミーが巣に持ち帰ったか
テイパー:水着?
テイパー:気が早い奴め
テイパー:こっちだこっち はぐれるなよ?
ネオセレッサ:あ、みつけた!!ここ、服が濡れるからちょっと着替えたの。
レックス:・・・それで水着かよ
つぐみ:レミィさん何か見つかったー?
レミィ:とくにこのへんにはないかな
ライフルに弾を込めてコッキングするレックス。
セナ:あ、来た来た
つぐみ:あ、きたきたー
ネオセレッサ:皆、ごめんねっ!!なにがどうしたの!あ、着替えるね!!
ネオセレッサが踏んだ辺りに何か、違和感を感じる。何かがあるようだった。
テイパー:ん?なんかボコッてしたな 虫でも踏んだか?
セナ:…まさか…
リース:どうかしたの?
ネオセレッサ:ん?何かあるの?よっ!!
風のテクニックで砂を吹き飛ばす、するとそこには電子ノートがある
ネオセレッサ:何かあったよ!
拾い上げる。
レックス:お!?良くやった!!お手柄だぞ!!
セナ:これじゃないかい?探しもの
つぐみ:あ、見つかったー!?
テイパー:こ、こんな水辺にか 壊れていないか?
510:その様子だと大分雨風にさらされてたようですね…
セナ:壊れていても、多少の損傷はシティで直してもらえるさ
リース:へえー、これがノートかあ 壊れてないと良いね
テイパー:せめて砂は払えよ?
レックス:まぁ入れてみようや。 ちと貸しな
ネオセレッサ:うん!
軽く払ってレックスも差し出す。
レックス:ふむ?・・・傷は有るが・・・
ネオセレッサ:ゾンデで充電できるかな……?後はシュペートみたいに、機械に詳しかったり?
レックス:あぁ、この程度なら壊れてても簡単に直せる、俺ならばな
レックスは状態を確認しながら
壊れてないか確認するため、電源を入れようとする。
つぐみ:うん、レックスさん電源入れてみてみてっ
ふと、近付いてきたレミィの足元にも何か違和感を感じる。
レミィ:なんだここ?
そう言うとレミィに視線が集まる。
セナ:レミィ嬢、どうかしたのかい
レミィ:なにか感じがちがってな
そう言うと砂をよけると、そこには砂に埋もれた電子ノートがある
リース:おっきな石でも有るのかな?
ネオセレッサ:砂、吹き飛ばす?#ウォンドを構えて
テイパー:おやあ
リース:お、またノート? 探し物ってそんな沢山だったの?
レミィ:おや?こっちにもノートが ここはノートの墓場では?
セナ:ノートだ。あの子が落としたのは複数あるのかな
ネオセレッサ:???なんでこんなにノートがいっぱい??まだあるのかな?
つぐみ:えへへ、みんななくしたのかなー?
レックス:さぁな・・・兎に角見てみるか?
レミィ:ヘビーユーザーなら2アカ同時に使ったりするのかもな
510:依頼されたノートには攻略データが入っているのでしたね
レックス:此方は問題なく見れるぞ
セナ:データの損傷がないかだけ確認したら、その子のところへ戻そうか。
リース:勝手に人のノートを見るのもマズくない?
ネオセレッサ:えっと、こじんじょーほーのろーえー?
レックス:おう、入れるぞ
そういって、レックスは最初に見つけたノートの電源を入れる。
そこには暗号化された文字列の羅列が流れるように表示される。
レミィ:ん?
レックス:・・・これあのガキがこんな暗号を使うのか?
セナ:これは…本当に子供のノートかい?
そして次々とデータが自動で削除されていく。
レックス:っておいおい!?とまれ止まれ!
レミィ:子供のノートだと思って油断したな
レックス:・・・何だこのファイル・・・嫌な予感しかしねぇ
テイパー:ククク…僕は賢いからわかるぞ…指紋認証で失敗したのかもな
リース:今の子はハイテクだね
セナ:これは上に報告した方がよさそうかな
テイパーの頭に『個人情報だの言ってる場合じゃなさそうだな。依頼者は子供か。』という言葉が聞こえる。
テイパー:なんか頭から声が聞こえた気がするけど 泣きじゃくる子供だ
そう答えるテイパーの頭に『嗚呼、俺だ俺。この赤いのに今はなって、脳波で話してる。随分と問題そうだな。』という言葉が聞こえる。
テイパー:ワッ ナンカキモチワル 子供がゲーム機をなくしたから探しに来ただけだ
テイパー:今別の問題がありそうななさそうな…だがな
つぐみ:【そして最後に1ファイルだけ残る、開きますか?】
レックス:開くぞ?
そういって残ったファイルを確認のため、開く。
つぐみ:え、何々ー?ファイル?うん!
510:一つだけ残る、というのも何だか怪しいですが…
そこにはタスティーヤという料理のレシピが書かれている。
510:…どうでしたか?
テイパー:…聞いたことあるような無いような名前だな
セナ:タスティーヤ…テノ嬢なら知っているだろうか
つぐみ:え・・・タスティーヤ・・・あれ?
そしておそらく自筆であろう文章が見えた。
「世界で一番大嫌いなつぐみへ」
リース:・・・つぐみさんと同じ名前だね
レックス:・・・え?おい、お前宛だぞ?つぐみ
セナ:……つぐみ?
つぐみ:え・・・そんなノート知らないけど-・・・
510:タスティーヤ…それに宛名…
つぐみ:でも、私が捕獲隊のみんなに助けて貰ったとき・・・私は覚えてないけどー「タスティーヤ、食べれない」・・・って言ってたって・・・
ネオセレッサ:あれ、つぐみ……?大丈夫?
そっとつぐみに寄るネオセレッサ。
レックス:もう少し開いてみるか
レックスが操作するとそのファイルの下は、薬のレシピらしいものが2~3残る、人が死ぬほどの猛毒のレシピのみだった。。
レックス:・・・こいつは・・・毒薬のレシピか しかも人を即死できる猛毒だ
つぐみ:え、毒薬?
セナ:…毒薬の製造につぐみ嬢が関わっている…ということか?…いや、それはないか
テイパー:逆じゃないのか?
510:なるほど、薬の名でしたか…これ以上詮索するのはやめましょうか
セナ:製造、もしくは毒薬から解毒剤を作ろうとしたのかもしれない
テイパー:もっというとー…毒を飲ませようとしたのか?さっぱりだな
つぐみ以外の全員に『俺だ。ファルセダーだ。厄介なことになりそうだな?記憶喪失もしくは……』という声が聞こえる。
セナ:セダッチ君も協力してくれるのかい?頼もしいね
ネオセレッサの身体にいるもう一人の、ファルセダーの声だとすぐに看過するセナ。
つぐみ:え!?知らないけど-・・・私、記憶喪失だから・・・本当に違うかは自信、ないかもー・・・
右手で髪の毛を弄りながら、考え込むつぐみ。
そのつぐみの仕草を見ながら端末を操作するレックス。
ファイルには 1.料理・タスティーヤのレシピ 2.つぐみ宛の文章 3・毒薬のレシピ が書かれたのみだった。
レックス:此だけか・・・
テイパー:ククク…僕は賢いからわかるぞ これは あの子供のノートじゃないなっ
ネオセレッサ:毒って怖いね……。もしかして、つぐみは毒を飲まされそうになったとか!?
つぐみ:・・・なの、かなー・・・嫌いって書いてあったもんね-・・・
右手で髪の毛を弄ったまま応えるつぐみ。
リース:なんだかなあ…下手な観測は止した方が良いんじゃない?
つぐみ:あ、うんー・・・
しかし元気なさげに応える。
ネオセレッサ:つぐみ、それ、癖?
そんなつぐみの髪の毛を指さして、ネオセレッサは尋ねる。
つぐみ:あ、えへへ。そうかもー
右手を左手で掴んでとめ、そして完全に黙ってしまう。
セナ:…つぐみ嬢…
そんなつぐみを気遣わしげに見るセナ。
ネオセレッサ:つぐみ、嫌い嫌いの反対は好きだって、聞いたことあるよ。だから、えーっと、好きなのかも!
そんな言葉にも反応できないでいる。
レミィ:あぁ、こっちのノートもみてみるか?
話を逸らすように、もう片方のノートの確認を促すレミィ。
レックス:そうだな、レミィ、操作できるか?代わるぞ?
レミィ:そうだな専門家にまかせたい
レックス:うむ
ノートを受け取る。そして電源を入れると突然、突然画面が光る。
レックス:ぐぅ!?
セナ:なっ…!?
ネオセレッサ:うわー!?
横にいたつぐみに飛びつくネオセレッサ。
抱きつかれた時にぎゅっと優しく抱きつき返すつぐみ。
そして次の瞬間、
エネミー娘:こんな思いははじめて♪エネミー娘!
音声とともに画面にはタイトル「エネミー娘と大冒険!」のロゴが表示される。
510:…ゲームのようですね?
セナ:ゲーム?
リース:これが探し物の方かな?
レミィ:まぁ本命のほうは無事のようだな
レックス:・・・・・・こんなオタクがやるようなゲームをあのガキがやるのか?
テイパー:知っているという事はカップ麺もオタクなんだな
レックス:知人にオタクがいるんだ・・・このゲームもソイツから知った
テイパー:ヘエ
テイパー:そうしておこう
セナ:こっちが本来の探しもののようだね…最近の子供はこういうゲームに熱中するのか
510:ホーム画面には戻せますか?あまり覗き見るのも良くないですしね
アードバンシー娘:もう!ご主人様ったらどこいってたの!?どこまで行っても追いかけるんだから!
エネミー娘と大冒険!勝手にメニューに行くとSSRの「バンシーの擬人化キャラ」が表示された。
リース:《笑い線》すごいね、最近はこういうのが流行りなのか
画面を覗き込むリース。
ネオセレッサ:ゲーム、やったことないからちょっとやってみたい!レックス貸して貸してー!!
ぴょんぴょん跳ねて聞いてくるネオセレッサ。
レックス:ダメだ!此が探していたものなんだ
ネオセレッサ:えぇ!!そうなの!?じゃあ触らないほうがいいねっ。のーたっち!
レックス:あぁ・・・下手に触ってデータが飛んだらどうする?
510:とりあえず、少年の元に持って行かないといけませんね 戻りましょうか
つぐみ:そうだねー・・・戻ろうかー
ちょっとナナメに視線を向けたまま答えるつぐみ。
テイパー:どうした?かっこつけたい気分か?
レックス:つぐみ?
いつもと違うつぐみに違和感を覚えるレックス。
つぐみ:え?あ、ううん?何かしてたー?
テイパー:角度がキマってたぞ
セナ:つぐみ嬢、ぼんやりしているようだけど大丈夫かい
ネオセレッサ:……つぐみ、大丈夫?様子がずっとおかしいよ。
レックス:お前、なにか隠してるのか?
全員の視線がつぐみに集まる。
つぐみ:え?そう?ううん、大丈夫だしー隠してることないないっ えへへ、だって記憶喪失だからー・・・嫌われてたかどうかも覚えてないし-・・・えへへー
セナ:…嫌われる?
つぐみ:うん・・・世界一嫌い・・・記憶喪失になる前・・・何しちゃったのかなー?
つぐみ:そう、だねー・・・
レックス:・・・そう言うことにしといてやる
テイパー:まー 誰か知らないやつでも嫌っている人間がいるという事はそれなりにショックだな
リース:つぐみさん、そんなの気にしない方が良いよ
ネオセレッサ:レックス、睨んじゃめっ!僕はつぐみ好きだよっ!
リース: そうそう、今嫌われてなければ良いじゃん
テイパー:僕だって繊細だから焼き鳥といわれると背中がぞくぞくする
セナ:…この焼き鳥め。私も、皆もつぐみ嬢が大好きだから大丈夫だよ
テイパー:アアアア
早速ゾクゾクゾクウするテイパー。
つぐみ:セナさんも、うん。ありがとうねー
セナ:もう一つ…少年のでないノートのデータは……上層部へコピーを転送していいかな?
510:そうですね、お願いできますか?>転送
セナ:転送はしておくよ
セナは探し物ではないノートから、端末を操作し、上層部のデータバンクへコピーを転送する。
つぐみ:・・・うん、ありがとうねー
「・・・このつぐみ関係の書類・・・そしてそれを知った後のつぐみの雰囲気・・・一度調べてみるか・・・」
レックスは考えていた。
レックス:おい、このもう一つの端末はどうする?
ネオセレッサ:んー……?持っていく?
テイパー:中身消したら中古で売れないか?
レックス:・・・そうだな
「もしできるなら・・・こいつをあいつに見せたいんだが・・・出来るかな?」
レックスは考えていた。
ネオセレッサ:嘘。って、何となくわかるけど。僕は、つぐみに、無理してほしくないよ。
笑いかけて小声でつぐみの耳元で囁く。
つぐみ:あ・・・うん。ありがとうね。ネオセレッサちゃん
そう言ったつぐみに、いいよっと口に出さずに微笑むネオセレッサ。
テイパー:では…ドナに報告だな ククク 今日も僕は大活躍だったな では帰還だ
ネオセレッサ:はぁーい!!
510:そうですね、戻りましょうか
セナ:また課題が増えたような気がするが…一旦戻ろうか
リース:落し物はちゃんと届けないとね、戻ろっか
そう言って戻る一行。つぐみの足取りだけが重かった。
テイパー:デーデーポッポー
ネオセレッサ:はい、皆にカフェオレだよ~。お砂糖とかは置いてるから好きに入れてねって。てんちょーも、ねこまんまっ!
猫に餌を上げ、全員分のカフェオレを置いておく。少々そわそわしていた。
セナ:わあ、ありがとう。いただくね
砂糖を山ほど投入後、飲むセナ。
510:えぇ、ありがとうございます
リース:せれっち、ありがとー
カフェオレを手に取り飲み干すリース。
レックス:そう言えばさっき、コーヒーを「下品な泥水」ってディスってた奴がいたな
テイパー:じゃあそいつはきっと上品な泥水を飲んでいるのだろうよ
レックス:紅茶だけどな
テイパー:似たようなものだ
全員がカフェに揃うと早速ドナルドソンからの通信が来る。
ドナルドソン:皆さん帰投したのを確認しました、お疲れ様でした。捜し物は見つかったでしょうか?
セナ:ちゃんと見つかった…けど
テイパー:ククク 完璧だ
510:えぇ、何とか見つかりましたよ
カフェオレ飲みながら答える510。
レックス:あぁ、こいつだ・・・
レックスの持っているエネミー娘の画面のノートをみせると、
少年:あ!ボクの電子ノート!!やったあああああありがとおおおおおおおおお。
大声で叫ぶ通信先にドナルドソンと一緒にいるであろう少年。
ネオセレッサ:ううん!えっと……。よかったねっ。
遅れてしまったため、皆の様子を見つつ発言を控えるネオセレッサ。
少年:今!SSRのバニースーツのチアキュリオ娘が配信期間中で今だけのピックアップガチャ中だったから!!もうひけないとおもったああああぶえええええ
また大泣きする少年。
ネオセレッサ:うわわっ!泣かないで~!
リース:何言ってるのか分かんないけど良かったね
セナ:課金はほどほどにするんだよ?
少年:うう・・・はぃ・・・お小遣い全部使っちゃってたけど・・・程々にするね・・・」
レックス:で、もう一つ端末があるんだけどよ ちょっと内容がシリアスでな
もう片方のつぐみ関係のノートを出す。
ドナルドソン:?落とし物の報告は特に受けていませんが。さし当たって・・・忘れられた落とし物といったところでしょうか。
セナ:忘れられた…ねぇ
レックス:・・・ならこれ。俺が預かって良いか?俺が持っていれば客の中にこいつの持ち主が現れるだろうからよ
ドナルドソン:そうですか?分かりました。ではもし今後、落としたと言った者が、現れたらご連絡しますのでよろしくお願いします。
レックス:あぁ・・・たのむわ
ドナルドソン:はい、では通信越しになってしまいますが、これにて任務完了ということで承知しました」
ドナルドソン:いつもありがとうございます。また、何かあれば相談させてください」
セナ:また妙な依頼が来るかもしれないね。私も全力でサポートしよう
つぐみ:・・・
ネオセレッサ:……え、えっと!無事に見つかって、解決できてよかったねっ!!
皆をみながらオロオロするネオセレッサ。
こうして無事に依頼は達成した。忘れられた落とし物の謎を残して。
後日、少年の元に戻った電子ノート、しかし課金額で母親に死ぬほど怒られたのと、
父親も同じゲームにもっと課金していて母親にボコボコにされたのは別のお話
パパ:お、お前もやってたのか?パパな、実は全SSR揃えてんだよ。いやー課金し・・・あ、ママ・・・