創作用語まとめ

・デュナミス
別名を『想いが動かす力』。その名の通り、個人が持つ感情によって作用する力のこと。
宇宙空間の約7割を占めるとされているが、基本的に可視化することはなく、感じることも出来ない『在って無い』存在。
その上、ハルファにおけるフォトンのように惑星内での別の物質量が勝っている場合、デュナミスは弱く容易くかき消される。
しかし、現在でもひときわ強い想いを抱く者に限界を超える力量を与える作用があることが判明している。
感情にも正負があるようにデュナミスにもその概念がある。

 

・エネルゲイア、エンテレケイア
前述のデュナミスを纏って生み出された存在がエネルゲイア(具現体)。イライザが該当する。
そこから発展し、『ある感情』という概念として存在するのがエンテレケイア(概念体)である。
フォトンなど、惑星内の物質を殆ど持たず作用させることも僅かながらにしかできない。
だが代わりに、デュナミスを自他ともに自在に作用させることが可能である。

エネルゲイアの行使には代償があり、自らのデュナミスまで使い果たしてしまうとエンテレケイアと化す。
エンテレケイア、即ち概念体であるため肉体も精神も魂も存在せず、ただ『概念』として力を行使し続ける機構となる。
イライザもその例外ではなく、現状僅かながら魂が留まっているが、デュナミスもろともその全てを失った時―――

 

・『終末』について
デュナミスが負の方面に増幅し過ぎると起こる災厄。
惑星内の物質が薄いところから侵食し始め、負の感情を暴走させ生ける生物の物質を喰らい尽くす。
その果ては『死』ではなく『消滅』。生命どころか惑星そのものが腐敗し、跡形もなく滅び去るとされている。

正史ではスターレスの襲撃によって数多の惑星と命が失われた500年前のオラクルにおいても『起きていた』。
オラクルと別の世界を繋ぐ境界線が数多く破られたことで負のデュナミスが流入しやすくなり増幅。
それにより生命を喰らうべく『獣』が生まれ、オラクル世界は混乱に見舞われた。
当時のイライザ、その仲間たちが『獣』と生み出している元凶を討ち倒すべく繰り広げられたのが『終末の戦い』である。