2月14日 エルピスの私室

「えっと…忘れ物、ないよね…?」鏡で身だしなみをチェックし、台所に置いてあるたくさんのお菓子に目をやる。
小さく個包装されたチョコクランチをトランサーに入れていき、最後に他と包装の違う少し大きな箱を手に取る。
「喜んで…くれるといいな。」小さくつぶやいて、汚れないように傷つかないようにと細心の注意を払って丁寧にしまい、部屋を出る。

玄関に向かおうとすると、向かいの部屋から髪の長い男の子が出てきた。
「あ、桃君!私ちょっと出かけてくるね! あ、あとこれ…はい、ハッピバレンタイン!」
トランサーから個包装されたクランチチョコを取り出し、男の子に渡す。
「ありがとうございます。…お気をつけて。」笑顔でそう言った後、髪を耳にかけながら彼は向かいの部屋に戻っていく。

よし…頑張ろう!紫色の瞳の彼を思い浮かべ、再度気持ちを固める。
待ち合わせのフランカ’sカフェを目指して、つい上がってしまう口角を表情筋で抑え、行き交う人たちの視線を気にして口元を右手でそっと隠しながら市街地を歩き出した。

2月14日 フランカ’sカフェ 奥

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エルピス      :[漫符: 笑い線]あ、えっと…お待たせしました。今日は来てくれてありがとうございます#ベンチに座り
榊 光一      : あ、ううん。こちらこそありがとう。【横に座って】
エルピス      :あ、いい天気ですね。ってシップ内ですけど…
榊 光一      : うん、シップって天候が安定してるし・・・ちゃんと言われたとおりになるから過ごしやすいよね
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榊 光一      : そういえば気球なんてあるんだね?
エルピス      :ですね。市街地でも定期降雨とかはありますけど、事前に分かってるからいいですよねー
エルピス      :あ、ほんとだ。気球なんてあるんですね…!
榊 光一      :[漫符: 笑い線]うん、急に雨降られて困ったりしなくていいよね・・・あ、あんまり有名じゃないのかな?僕は今始めて見たけど
エルピス      :ナベリウスとか急に大雨降るからこの前もびしょびしょで…
榊 光一      : あ、濡れちゃった?風邪引かなかった?
エルピス      :どうなんでしょう…。少なくとも私は知りませんでしたけど…
エルピス      :[漫符: 笑い線]あ、風邪とかは…はい、大丈夫です
榊 光一      :[漫符: 笑い線]そっか、いつか乗ってみたいね?今度乗ってみようか?
榊 光一      :[漫符: 笑い線]良かった。今日コート着てるから体調悪いのかなって・・・うん、似合ってて可愛いよ
エルピス      :そうですね。今度乗っちゃいましょうか! 市街地を上から見ることってないですしね
エルピス      :[漫符: 笑い線]えへへ…ありがとうございます。光一君も大人っぽくてかっこいいですよ
榊 光一      : あはは、ありがとう。うん、今度乗ろうね。あ、高いところ大丈夫だったっけ?
エルピス      :あ、前まではちょっと苦手でしたけど、今はもう大丈夫です…!
榊 光一      : あ、そうなんだ?なんかきっかけあった?
エルピス      :なんでしょう…。今はテクニックで翼が出せたりするから恐怖心がなくなったのかもですね…
榊 光一      :[漫符: 笑い線]ああ、テクニックで宙に浮けたりするもんね・・・まだ使いこなせてないから今度エルピスさんに教えて貰わないとね
エルピス      :[漫符: 笑い線]あ、そうなんですね…。えっと、私に教えられることなら、はい
エルピス      :ああー…いい天気だなぁ…。…じゃなくって
エルピス      :えっと…今日は渡したいものがあって…。 今日って何の日か知ってます?#意を決したように
榊 光一      : /mn2 え、えっと・・・うん、一応
エルピス      :あ、そ、そう…ですか。えっと…この前ゼルダさんのところで集まって一緒に…その、ね。作って…
榊 光一      : あ、もしかして・・・?うん
エルピス      :で、今日はそれを渡したくて来てもらったんです…。 えっと…はい、これ…!#包装されたチョコブラウニーを渡し
榊 光一      : [漫符: テレ線] え、いいの・・・?あ、ありがとう【受け取り】
エルピス      :この前苦手な食べ物がないとは聞いてたけど、好みの味まで把握できてなかったから…その、口に合うかは分かりませんけど…
榊 光一      : ううん、すごい嬉しいよ・・・開けていいかな?
エルピス      :あ、もちろん…!
榊 光一      : うん、それじゃ・・・【包装を丁寧に開けて】
榊 光一      :[漫符: 笑い線]すごい、ものすごい上手に出来てる・・・あ、いただきます
エルピス      :#中身は丁寧に作られてはいるが一般的なチョコブラウニー、味も一般的
榊 光一      :[漫符: 笑い線]んっ・・・【一口分食べて】うん、すごく美味しい・・・エルピスさん料理得意なんだね。ありがとう、すごい嬉しいよ
エルピス      :[漫符: テレ線] あはは…そう言って貰えると嬉しいです。あ、でも料理はたぶん…人並かな?
エルピス      :えっと…私たちってお互いまだ知らないこともいっぱいあると思うし、これから知ってくことになると思いますけど
榊 光一      :[漫符: 笑い線]人並で十分じゃない?それだけ出来れば良いと思うけど、でもこれは美味しいよ
榊 光一      : うん?
エルピス      :[漫符: 笑い線]光一君の好みの味も知って、次はもっと美味しくするので、来年も再来年も、その先も…また食べてくださいね
榊 光一      : ・・・うん。僕もエルピスさんのこともっと知りたいから、ずっとこれからもよろしくね。
榊 光一      :[漫符: 笑い線]とりあえずエルピスさんの料理ならいつまでも食べられるよ
エルピス      :そ、そうですか…? でも、やっぱりどんどんよくしたいのでちゃんと言ってくれていいからね…?
エルピス      :あ、後学のために聞きたいんですけど、光一君ってチョコだと甘いのとビターなのどっちが好きですか?
榊 光一      : あはは、うん。あ、んー・・・どっちも好きだけど、今は甘い方のが好みかな?
榊 光一      : [漫符: 笑い線]あんまり男で甘いのが好きな人っていないみたいだけど
エルピス      :あ、そうなんですね。ちょっと同世代で見ても少し大人びて見えてたから意外…
エルピス      :甘いほうが好き…うんうん… #見えないように手帳に記して
榊 光一      :[漫符: 笑い線]そうかな?大人びてる・・・ありがとう【ブラウニーチョコをもう一口食べて】
榊 光一      : うん?どうかした?【手帳が見えなくて】
エルピス      :なんだろう…姿勢?雰囲気? 落ち着いて見えるからかな…
エルピス      :[漫符: 汗] や、別に…!ちょっと…なんでもないやつなので気にしないでください
榊 光一      : 落ち着いてる・・・そっか。そう見えるのかな?ありがとう、エルピスさんは・・・可愛く見えるよ
エルピス      :[漫符:テレ線+汗] そ、そうですか…えっと…ありがとうございます
エルピス      :[漫符: 笑い線]はぁ…とりあえず渡せて肩の荷が降りた感じがします#ほっとした様子で
榊 光一      :[漫符: 笑い線]あはは、ありがとう。本当に・・・嬉しいよ。ありがとう
榊 光一      : あ、エルピスさんはこのチョコ食べた?
エルピス      :[漫符: 笑い線]いえいえ…とんでもないです。 あ、味見はもちろんしてますから、食べてますよ
榊 光一      : [漫符: 笑い線]そっか、やっぱり味見しながら料理するんだね
エルピス      :計量は結構細かくする方だから、作ったことのある料理はあんまり味見しないこともありますけどね
エルピス      :今回のは初めて作るモノだったので…
榊 光一      : ふんふん、始めてだったんだ?でも美味しいよ。すごい手間かけてくれて・・・ありがとうね
エルピス      :[漫符: 笑い線]私が好きでやってることですから…こちらこそ食べてもらえて嬉しいです
榊 光一      : [漫符: 笑い線]エルピスさん・・・はい【1個だけ持ってエルピスさんの口元へ】あーん
エルピス      :え、ええ…!? あ、あーん…?#戸惑いながら口は開けて
榊 光一      : 【そのまま口の中にチョコを入れて】
榊 光一      :[漫符: 笑い線]・・・うん。エルピスさん可愛い
エルピス      :[漫符: テレ線] なんか…恋人みたいですね。や、まあ…そうなんですけど…#チョコを食べてのみ込み
榊 光一      : あはは・・・そうだね【じっとエルピスさん見て】
エルピス      :[漫符: テレ線] ど、どうかしました…?#たじろぎながら目を見て
榊 光一      : ううん・・・本当に可愛いなって。エルピスさん、好きだよ
エルピス      :[漫符:テレ線+汗] 分かりました…分かりましたから…その、そんなに言わなくても大丈夫ですよ…?
エルピス      :あと…私も好きですよ?#小さめの声で
榊 光一      : [漫符:テレ線+汗] あはは・・・ぁ・・・ありがとう
エルピス      :や…なんか暑くなってきました…;え、えっと…もう春が近いですねー
榊 光一      :[漫符: 笑い線]うん、僕もちょっと暑くなってきたけど・・・シップって天候安定してるんじゃなかったっけ
エルピス      :あ、でも一応四季は設定されてるみたいですしね
榊 光一      : あ、そうなんだ?故郷は四季あったから・・・四季ないと寂しい感じするね
榊 光一      :[漫符: 笑い線]エルピスさんはいつが好き?
榊 光一      : 暑かったらコート脱げば・・・あ、手袋はまだ?【手をじっとみて】
エルピス      :あ、光一君のところは惑星でもここみたいな四季があるんですね
エルピス      :私は冬かな…うん。 光一君は?
エルピス      :そうですね…コート脱ごうかな…。あ、手袋…そうですね、これはまだ…
榊 光一      : 手袋してると触っても大丈夫なんだよね?
エルピス      :#コート畳み畳み…
エルピス      :あ、はい…着けてれば全然…
榊 光一      : 手、繋いでもいい?
エルピス      :あ、もちろん…!#左手を出して
榊 光一      : うん・・それじゃ【右手を出して掌同士がつくように手を繋いで】
エルピス      :[漫符: テレ線] これは…なんか緊張しますね#照れたように笑って
榊 光一      : あはは・・・そうだね。これは大丈夫なんだよね?【優しく握って】
エルピス      :あ、これなら全然…ドキドキはしますけど、悪い動悸みたいなのはないですね…
榊 光一      :[漫符: 笑い線]ふんふん・・・ドキドキは、僕もするね
エルピス      :でも…やっぱり肌同士が触れ合うのがどうもダメみたいで…
榊 光一      : そうなんだ?前にちょっとやってみたとき、かなり体調悪そうだったもんね・・・あれからまだ良くはなってない?
エルピス      :そうですね…あれからほぼ改善はないですね…
エルピス      :私、今のままだと恋人らしいこと…その…キスとかできませんし、このままダメだったらそのときは…
エルピス      :私に気を使わないで、他の人のところに行っても大丈夫なので…!
榊 光一      : エルピスさん・・・【すこし手を握って】そんな心配しなくていいよ。
榊 光一      : そんなこと出来なくても、僕はエルピスさんが好きだから【じっと目を見て】
榊 光一      :[漫符: 笑い線]・・・ずっとね
エルピス      :[漫符: テレ線] …はい
榊 光一      : [漫符: テレ線] というか、もう今ので十分可愛くて・・・うん、可愛いよ
エルピス      :でも…うーん…やっぱり…私、私頑張るから…! うん…!
エルピス      :#右手のグローブの上から人差し指と中指の腹を自分の唇に当てた後、その指の腹を光一君の唇に軽く押し当てるようにして
エルピス      :[漫符: テレ線] だから予約! 私、絶対克服するから…! やっぱり他の女の子とキスとかしないでもう少し待っててもらえないかな…!?
榊 光一      :[漫符: 笑い線]んっ・・・うん。もちろん、待ってる・・・僕も協力するね
エルピス      :[漫符: 笑い線]うん…ありがとうございます

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やっほー!恋(以下略   バレンタインなので個人セッションさせていただきました!ありがとうございます!本当に!
ログ編しながら読み返したらちょっとエルピスの頭がお花畑になってる気がしましたけど、まあいいですよね!女の子は花ですから!(違