守護者の潮時

 海を流れる漂流物、その中には多大な価値を持つ物がある。それらを預かるのが流宝城である。

 その守護を任じられた二人の屈強なウミンチュ。未だその力を振るうことはないが、日々精進を重ねた彼らの一振りは思い。

 彼らはそれぞれ流宝城に続く道を遮りながらも、視線はどこか別の方に向いている。