悠久の歌
彼女はある嵐の日、陸人種の船乗りの息子が溺れているところを助けた。小さな岩小島で懐抱をし、彼の傷が癒えるまで彼の隣に座り歌を歌った。
「この歌を覚えておいて。故郷に戻ったときにでも歌ってね。」彼女はそう言った。彼は「ありがとう!大人になったら音楽家になって、君の歌を世界中に広めるね!」と言った。二人で岩小島から見た海原は、とても綺麗に見えた。
あれからどれだけの年月が経っただろう。彼女は彼のことを思い出すこともなく、今日も歌を歌う。