捕獲隊に所属しているネオセレッサ。彼女は普通だが異様な存在だった。__計り知れない強さを持つ【虚無】。別名ファルセダー。オラクルにて大罪を犯し、元々はネオセレッサも同じだったと言う。
彼女たちはネオフォトンと言われる、特別で危険な人工エネルギーそのものであったが、時と交流を経て、落ち着きを見せていた。
存在しない存在、ファルセダー。この物語は、始まりに戻る為の道筋か。
何もないそこに、陽炎が揺らめく。夏が、来ていた。
ネオセレッサ:明るく人を信じやすい、料理上手なアークス。戦うことに苦手意識があり、その為周りのアークスより弱い。自分を人だと思っているが、ファルセダーと同じネオフォトンそのものである。現在は肉体を得ているためヒューマンではある。
冒頭以来、行方不明になっている。
ファルセダー【虚無】:今回の主軸。DFに似て非なる何か。ネオフォトンというエネルギーそのものだが、吸収などの変化を遂げ、不確定な存在として確立された。強さもフォトンも洗練されている。虚無であるため、姿もないらしいが、認識により、実態のようなものを得ている。実は核があるらしい。
捕獲隊の皆様:今の彼と彼女の大事な仲間と居場所。
カルムパネラ:各オラクルに存在していた非公認秘匿組織。名家や強者なら知っていてもおかしくない。三舩を中心に第四世代アークスの作成やダーカー因子からのキメラの作成など、危険行為或は非人道的研究をしていた。その多くは壊滅しており、実質解体されたはずだが……。
デニス:To Be Coming……
シュペート:To Be Coming……
ハルファのカフェにて、会話をしつつ安らぎの時間を得ていた510、ゼン、テイパー。黒猫が皆の前を横切る最中、奇妙な話し方をする、仮面を被った男が大声を上げていた。
騒がしい等思う一同だったが男は急接近する。しかし男は手を出したりはせず、アークスであるメンバーに頼みごとがあると告げた。
リースも合流する中、男はメンバーの話など露知らず、語り掛ける。
【このハルファで、珍しくケモ耳を生やした紙が緑がかった少女に、伝言と封筒を渡してほしい。名前もない相手なのだ。】
怪しむ一同に、自分はメディカルセンターの人間であること、他のアークス達にも頼んでいることで信用を得ようとし、結果、ゼンさんに封筒を渡してメンバーに伝言を強引に頼み込む。
【カルムパネラが待っている。】
看板パネラーやらカルボナーラやら誤解されやすい、謎の単語を託していなくなった男。
暫く封筒などについて話す一同にネオも合流する。話しを聞いたネオはメディカルセンターの男を探して詳しく話を聞くために飛び出していった。
肝心の封筒を忘れたネオ。一同は手掛かりの為にも中身を開く。
『エネルギー体110(ヒトヒトマル)。君が殺したアークスは総員1000万はくだらない。君を迎えに来た。罪の意識があるなら、今すぐに此処に戻っておいで。許されざる罪人。存在してはならない異常存在よ。君のおままごともここまでなんだよ。大事な仲間や人を守りたいなら、君の罪を受け入れろ。待っているよ。名もなき巨悪よ。彼岸の花を咲かせよう。カルムパネラ代表より。 ___オラクルの君の罪を、今ここで支払え。』
借金か、なにか。不気味な文章を見た一同は危険を感じ、宛先の無い、謎のマークが刻印された手紙を燃やす。
それが、ネオと会った最後の日。これが、語り継ぐことになる記録と分岐。
そしてネオは片割れを置いて姿を眩ませた。
☆補足
冒頭です。大きな分岐点ではありません。刻印はカルムパネラのマークです。オラクルの有識者は知っても問題ないものです。今後関わることになります。
実はそもそもネオを行かせないという方法もありましたが、敢えて明確には出しませんでした。
To Be Cominng……。