陸からの風、海沸く日
彼は屋台で料理を振る舞うウミンチュ。彼にはちょっとした夢がある。それは陸人種の料理を学ぶこと。
流宝城に流れ着いたレシピ本を閲覧したことがある彼は、その日衝撃を受けた。しかし、都会育ちの彼の両親は彼が陸に上がることを許さないだろう。
ウミンチュの都心では陸に上がったウミンチュを陸の腐敗者(ランドロット)として冷遇する風潮があるからだ。
彼は陸の料理を学ぶ機会を求めている。