再起

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

次のリビジョン
前のリビジョン
再起 [2021/12/18] – 作成 メンバー再起 [2021/12/18] (現在) メンバー
行 1: 行 1:
 +フィーナが秀じいのバーに居候を始めて一ヶ月が経ったころ、綺麗な店員がいると噂を聞いた客でバーは繁盛していた。
  
 +フィーナ「お疲れ様です♪」
 +バーは閉店し、フィーナは店内を清掃していた。
 +秀じい「フィーナさんもお疲れ様でした♪いや~フィーナさんのお陰で店も繁盛してきました。ありがとうございます♪」
 +フィーナ「居候してる身なので、しっかり働かないとです♪」
 +秀じい「ほっほっほ♪ありがたいですね♪明日からお店を2日ほどお休みしますので、フィーナさんもご実家に帰ったりしてしっかり休んできて下さいね♪」
 +フィーナ「いいんですか?ありがとうございます♪そうですね、一度帰省しますね♪」
 +秀じい「それがいいですよ♪」
 +
 +
 +翌日、フィーナは実家に帰る前、郊外にあるアークスの殉職者慰霊碑がある場所にやって来ていた。
 +フィーナ「、、、」
 +
 +
 +ジーク、レイヴンの慰霊碑に献花して、最後にロゼの慰霊碑に向かう途中、二人の夫婦が慰霊碑の方から歩いて来た。
 +
 +?「フィーナさん?」
 +妻と思われる女性から声を掛けられる。
 +フィーナ「はい、そうですが。」
 +女性「私達ロゼの親なんです。」
 +フィーナ「っ!ロゼのご両親でしたか!」
 +ロゼの母「もしかしてロゼのお参りですか?」
 +フィーナ「はい!此度は本当に申し訳ありませんでし、、」
 +ロゼの母「気持ちは分かりますがロゼの慰霊碑には近づかないで下さい」
 +フィーナ「、、え?」
 +ロゼの母が急に口調を強めたため、フィーナは驚いた。
 +ロゼの母「娘のことは聞きました。アークスに犠牲は出るのは分かりますが、子を持つ親としては、受け入れられないです。」
 +フィーナ「、、申し訳ありません。私がもっと強く、冷静に判断を下していれば、、、」
 +ロゼの母「娘は死に、あなたは生き残った。、、、どうしてあなたが生き残ったの。どうして娘が!あなたのせいよ、あなたが死、、」
 +ロゼの父「よせ!彼女も苦しんでるんだぞ!」
 +感情が高ぶったロゼの母をロゼの父が宥める。
 +フィーナ「ごめんなさいっ!」
 +ロゼの父「すまない。今日は引き返してくれ。頼む。」
 +フィーナ「、、、はい」
 +
 +慰霊碑から引き返して2、3分ほど経つと後ろから一人の男が走って来た。
 +
 +[君のせいじゃないよ!]
 +
 +男はデューマンで、ロゼと同じ青色と緑色の瞳をしていた。しかし、声が電子音のような声がしていた。
 +
 +フィーナ「っ!」
 +男[僕はコウ。ロゼの兄で、今は警務課のアークスだよ。]
 +フィーナ「ロゼのお兄さん」
 +コウ[その戦場にいた訳じゃないけど、君はしっかりアークスとして務めを果たしたと思うし、妹は決してあなたのことを恨んでないと思うよ。ロゼはあなたのことを本気で慕っていたから、最期も笑っていたでしょ]
 +フィーナ「っ!、、、はい」
 +フィーナはロゼの最期の笑顔を思い出し、涙が零れた。
 +コウ[妹の代わりに言うけど君は妹の分まで幸せになって下さい♪]
 +フィーナ「はい!」
 +コウ[あ、あとその献花僕が持っていくよ♪]
 +フィーナ「いいんですか?ありがとうございます!」
 +コウ[うん♪それじゃ♪]
 +コウはフィーナから献花を受け取り、慰霊碑の方へ戻って行った。
 +
 +フィーナは実家に戻り、家族団らんを過ごし、秀じいのバーに戻ってきた。
 +
 +秀じい「休みはゆっくり出来ましたか?」
 +フィーナ「はい♪お陰様で♪」
 +秀じい「良かったです♪ところでフィーナさんチームって知ってますか?」
 +フィーナ「チームですか、知ってますよ♪一つの目的を掲げて活動している団体ですよね?」
 +秀じい「そうです♪今団員募集してるチームがフランカカフェで勧誘してるようですが、どうでしょう?」
 +フィーナ「チームですか、でもバーは大丈夫ですか?」
 +秀じい「大丈夫ですよ♪フィーナさんも色々経験しておくといいですよ♪」
 +フィーナ「うーん、時間あるときに行ってみますね♪」
 +
 +
 +数日後
 +フランカカフェ
 +
 +
 +フィーナ「勧誘か、、、」
 +フィーナがコーヒーを混ぜていると後ろから声が掛けられる。
 +
 +?「あの、私のチームに入りませんか?ラッピー捕獲隊って言うんですけど」
 +
 +
 +#過去編はこれで終わりです。長編になりましたが、最後まで読んで下さってありがとうございました♪
 +今後は緩いほのぼの系を書く予定です♪