フィーナが秀じいのバーに居候を始めて一ヶ月が経ったころ、綺麗な店員がいると噂を聞いた客でバーは繁盛していた。
フィーナ「お疲れ様です♪」
バーは閉店し、フィーナは店内を清掃していた。
秀じい「フィーナさんもお疲れ様でした♪いや~フィーナさんのお陰で店も繁盛してきました。ありがとうございます♪」
フィーナ「居候してる身なので、しっかり働かないとです♪」
秀じい「ほっほっほ♪ありがたいですね♪明日からお店を2日ほどお休みしますので、フィーナさんもご実家に帰ったりしてしっかり休んできて下さいね♪」
フィーナ「いいんですか?ありがとうございます♪そうですね、一度帰省しますね♪」
秀じい「それがいいですよ♪」
翌日、フィーナは実家に帰る前、郊外にあるアークスの殉職者慰霊碑がある場所にやって来ていた。
フィーナ「、、、」
ジーク、レイヴンの慰霊碑に献花して、最後にロゼの慰霊碑に向かう途中、二人の夫婦が慰霊碑の方から歩いて来た。
?「フィーナさん?」
妻と思われる女性から声を掛けられる。
フィーナ「はい、そうですが。」
女性「私達ロゼの親なんです。」
フィーナ「っ!ロゼのご両親でしたか!」
ロゼの母「もしかしてロゼのお参りですか?」
フィーナ「はい!此度は本当に申し訳ありませんでし、、」
ロゼの母「気持ちは分かりますがロゼの慰霊碑には近づかないで下さい」
フィーナ「、、え?」
ロゼの母が急に口調を強めたため、フィーナは驚いた。
ロゼの母「娘のことは聞きました。アークスに犠牲は出るのは分かりますが、子を持つ親としては、受け入れられないです。」
フィーナ「、、申し訳ありません。私がもっと強く、冷静に判断を下していれば、、、」
ロゼの母「娘は死に、あなたは生き残った。、、、どうしてあなたが生き残ったの。どうして娘が!あなたのせいよ、あなたが死、、」
ロゼの父「よせ!彼女も苦しんでるんだぞ!」
感情が高ぶったロゼの母をロゼの父が宥める。
フィーナ「ごめんなさいっ!」
ロゼの父「すまない。今日は引き返してくれ。頼む。」
フィーナ「、、、はい」
慰霊碑から引き返して2、3分ほど経つと後ろから一人の男が走って来た。
[君のせいじゃないよ!]
男はデューマンで、ロゼと同じ青色と緑色の瞳をしていた。しかし、声が電子音のような声がしていた。
フィーナ「っ!」
男[僕はコウ。ロゼの兄で、今は警務課のアークスだよ。]
フィーナ「ロゼのお兄さん」
コウ[その戦場にいた訳じゃないけど、君はしっかりアークスとして務めを果たしたと思うし、妹は決してあなたのことを恨んでないと思うよ。ロゼはあなたのことを本気で慕っていたから、最期も笑っていたでしょ]
フィーナ「っ!、、、はい」
フィーナはロゼの最期の笑顔を思い出し、涙が零れた。
コウ[妹の代わりに言うけど君は妹の分まで幸せになって下さい♪]
フィーナ「はい!」
コウ[あ、あとその献花僕が持っていくよ♪]
フィーナ「いいんですか?ありがとうございます!」
コウ[うん♪それじゃ♪]
コウはフィーナから献花を受け取り、慰霊碑の方へ戻って行った。
フィーナは実家に戻り、家族団らんを過ごし、秀じいのバーに戻ってきた。
秀じい「休みはゆっくり出来ましたか?」
フィーナ「はい♪お陰様で♪」
秀じい「良かったです♪ところでフィーナさんチームって知ってますか?」
フィーナ「チームですか、知ってますよ♪一つの目的を掲げて活動している団体ですよね?」
秀じい「そうです♪今団員募集してるチームがフランカカフェで勧誘してるようですが、どうでしょう?」
フィーナ「チームですか、でもバーは大丈夫ですか?」
秀じい「大丈夫ですよ♪フィーナさんも色々経験しておくといいですよ♪」
フィーナ「うーん、時間あるときに行ってみますね♪」
数日後
フランカカフェ
フィーナ「勧誘か、、、」
フィーナがコーヒーを混ぜていると後ろから声が掛けられる。
?「あの、私のチームに入りませんか?ラッピー捕獲隊って言うんですけど」
#過去編はこれで終わりです。長編になりましたが、最後まで読んで下さってありがとうございました♪
今後は緩いほのぼの系を書く予定です♪