嵐の後に

「はぁ…さいっあく。 なんなのよあのエネミー…武器は壊れちゃったし、ここはどこだか分からないし、右腕は痛むし。
…ま、みんなの命が助かっただけよかったわ。 っと、あ、もしもし、メリーさんよ? 助けはいつ頃…え?ここ?さあ? ……はぁ!?
知らないわよ!メリーさんだって逃げるのに必死だったんだから!なんかこう…あるでしょ!居場所分かるやつ!壊れてる? そんなの壊れるような耐久のモノを作るのが悪いんでしょ!…もう、いいわ、じゃあ今見えてるものを言ってくから、それでなんとか助けに来てよね。
…なるべく急いでお願いね? メリーさんだって不安になるんだから…」

ある日の晴れた昼下がり、突如として空を覆った暗雲は雷を伴った叩きつけるような激しい雨をもたらした。

そんな雷雨に見舞われたセントラルシティ所属のアークスの一パーティがハルファナ湿原を抜け、まさに鉄橋の下で雨宿りをしようというところだった。
不意に劈くような雷鳴が響き渡り、その衝撃は彼らや周囲の木々を揺さぶり、また青白い雷光が周囲を眩しく照らした。
彼らが自身と仲間の無事を確認し、ふと前を見やると先ほどまでは影も形も見えなかった鎧武者のようなドールズ、紫色のダイダルアックスが行く手を阻んでいた。

彼らは即時に退却を行い、あるものは武器を破壊され、あるものは重症を負いながらもセントラルシティに辿り着くことができた。ただ一人を除いては。
取り残された者の名はメリー・エルクレイン、一週間前に正式にアークスとなった14歳の少女。
あまり土地勘のない彼女に残されたものは壊れた武器と通信機器のみ。

重傷を負って捜索・救出のできないパーティーメンバーに代わり、ラッピー捕獲隊に捜索依頼が届くのだった。

NGSでの探索系セッションです。
前回の演劇同様、ワンポイントでの新キャラを投入します。探索エリアのどこかにいるのでグループチャットで質問や指示をして、合流を果たしましょう。 探索に関しては全員バラバラで捜索しながらグループチャットで情報共有をしあうもよし、小グループで別れて探すもよし、みんなで固まりながらアイデアを出して探していくもよし、です。そこは皆さまのキャラの性格にお任せしますので自由で大丈夫です。

質問や指示に関しては簡単に合流できちゃいそうな場合は敵に襲われてやむを得ず移動した等理由をつけてこちらで難易度を調整するつもりですので、「こういう指示を出しちゃうと開始5分で簡単に合流できちゃいそうだけど発言していいのかな?」みたいなものも遠慮せず発言していただいて大丈夫です。 それでも気になるようでしたらウィスで事前に聞いていただいてもOKです!

そんな感じの探索セッションになろうかと思います。
お時間の合う方、気が向いた方などはお付き合いいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

魔藤 文香: こんばんはなっ
迅雷:おう、どうもな
魔藤 文香: あ、ジンさんこんばんはっ
迅雷:ん、どうもな
魔藤 文香: うん、今休憩しとってん
迅雷:あー、そうだったんな さっき言ってた鉱石は見つかったん?
魔藤 文香: うーん、なんか取り尽くしてしもうたらしくて全然見つからんかったっ
迅雷:あ、るかこもどうもなー
るかこ:にゃーん
魔藤 文香: うん、こんばんはなっ
テノ:るかこさんこんばんは
るかこ:にゃ~ん
魔藤 文香: テノさん今日はゴーグルつけてるんやねっ
テノ:ええ。 日差し対策で着けてるのよ
テノ:最近日当たりがきつく感じてきてね…
魔藤 文香: あ、確かにハルファって結構日差し強いやんな?たまに痛ってなるっ

#ラッピー捕獲隊の通信に聞き覚えのない声が入ってくる

モブ隊長:んんっ、あ、もしもし、ラッピー捕獲隊さんの通信でよろしいでしょうか?
魔藤 文香: /mn2 あれ?知らない声・・・え、誰?は、はいそうですけど・・・
るかこ:にゅにゃ?誰にゃ?
テノ:ほや…誰かしら
ゼルダ・バイデン :ん?何かしらねぇ
迅雷:ん、混線…じゃないな、誰だ?
モブ隊長:ちょっと依頼をお願いしたくて…セントラルのアークスで今お願いできる人がいなくてね
魔藤 文香: え?依頼?あ、うん、なんでしょうか・・・?あれ?ゼルダさんも聞いてた?
るかこ:ふーみゅ?
ゼルダ・バイデン :私は何も聞いてないわねぇ
モブ隊長:とりあえず、話だけでも聞いてもらっていいかな。もちろんそこから受ける受けないは判断してくれていいから…
迅雷:緊急の依頼かねえ
テノ:う~ん… また大変な依頼じゃなきゃいいけど…
魔藤 文香: /mn2 う、うん・・・わかりました。で、いいんよね?
モブ隊長:こちらとしてはとても緊急な案件なんだ。最近、雷雨の日に強力なエネミーが出現するって話は聞いたことあるかな
ゼルダ・バイデン :あら 緊急なのね
るかこ:変なオーラのやつにゃね?
魔藤 文香: あ、なんかハルファの人が噂しとったやつやね
テノ:雷雨…ええ、聞いたことはあるわね…
迅雷:雷雨の…あー、光ってるバカ強い奴か
魔藤 文香: うんうん
モブ隊長:僕らも話には聞いていたんだけれど、突然のことだったからね。
モブ隊長:ハルファナ湿原で突然の雷雨に見舞われて、そこで噂の大型エネミーに出会ってしまってね。
魔藤 文香: えと、ハルファナ湿原いうと・・・シティから見て・・・あ、北やね【地図を広げながら】
モブ隊長:すぐに逃げたんだけど、ビームの衝撃でみんな結構重症で、かくいう僕も今は少し動けない状態なんだ。
テノ:あら…おかわいそうに。 安静にしてないとだわね
モブ隊長:ただ、それでも僕らはまだ運がよかった。最悪なのは一人逃げ遅れた隊員がいるってことでね。
るかこ:ふにゅー、強敵も多いところにゃねぇ
魔藤 文香: う、うん。お大事に・・・え、逃げ遅れた・・・?
迅雷:はぐれた奴がいるのか
テノ:えっ!? それは
テノ:駄目だわ、すぐに助けないと…
モブ隊長:彼女とは通信は繋がるんだけど、どうも武器が壊れてしまったみたいでね。戻ってこようにも戻れないみたいで…
魔藤 文香: そ、そうやねっ助けに行かなっ
モブ隊長:それでみなさんに捜索と救出をお願いしたくて、今回連絡させていただいたわけなんだ。
ゼルダ・バイデン :場所も詳しくはわからないのね…
魔藤 文香: で、でも頑張って探すよっ
モブ隊長:本来は隊長の僕やセントラルのアークス同士で解決できればよかったんだけれど…
モブ隊長:ああ、よかった、頼まれてくれるんだね。
本当に…本当に助かるよ。
モブ隊長:場所…なんだけど、その彼女が地図を読めなくてね…そのままにしていた僕らもよくないんだけれど。
魔藤 文香: ううん、こっちにいっぱいオラクルの人押しかけて、色々お世話になってるし、これぐらいええ・・・いいですよっ
テノ:その方は絶対、見つけ出すわ!
ゼルダ・バイデン :ち、地図が読めないのね…
魔藤 文香: うん、そやねっ
ゼルダ・バイデン :星渡でここに落ちてきたばかりなのかしら
モブ隊長:通信を繋がせるから、なんとか迎えに行ってあげてくれないだろうか。
ゼルダ・バイデン :やれるだけやってみるわぁ
魔藤 文香: ち、地図よめん人ってオラクルにもおるし【目そらし】
モブ隊長:星渡ではないんだけれど、アークスになったばかりでね。あんまり外の土地勘がないのと
ゼルダ・バイデン :なるほどね
モブ隊長:単純に自分がどこにいるのか分からないみたい。ん、じゃあ繋がせるね。あの子のこと、どうぞよろしくお願いします。
魔藤 文香: うんっ
迅雷:方向音痴ってやつか…そりゃしゃあないわな
るかこ:うーにゅ、オラクルのアークスに比べると貧弱にゃねぇ
魔藤 文香: なりたてやししょうがないんちゃう?
メリー:はい、メリーさんよ!あなたたちが迎えに来てくれる人たちね! よろしくお願いするわ!
テノ:頑張りましょうっ #ミミ子とシローもやる気満々
魔藤 文香: あ、通信繋がった?
テノ:…ほやや、随分とテンションが高いわね
ゼルダ・バイデン :プウプウ鼻息が聞こえるわね
ゼルダ・バイデン :あら 結構元気ね
メリー:もう、メリーさんこんなことになるなんて思ってなかったからもう最悪よ!なるべく早くお願いね!
るかこ:うーん傲慢?
迅雷:…こいつ、自分の状況分かってるんか…?
メリー:場所は…分からないわ!でもうさぎさんがいるわ!
ゼルダ・バイデン :とりあえず怪我はしてない?
ゼルダ・バイデン :うさぎさん…テノちゃんの近くかしら
魔藤 文香: え、ウサギさん!?【ミミ子さんとシロー君見て】
テノ:うさぎさん…? えっ、ミミ子さんとシローのこと!?
メリー:大丈夫よ! メリーさん天才だもの!武器さえ壊れなかったら返り討ちにしたのに…残念だわ!
テノ:…流石に違うわね、ええ
魔藤 文香: え、武器なくしてるん?大変・・あ、でもケガなくて良かったっ
魔藤 文香: あ、ミミ子さんとシロー君ちゃうかってん・・・そやね、私らシティにおるし
メリー:ハルハナ?湿原みたいなことを隊長が言ってたわね。 たぶんそこからそんなに遠くないと思うけれど。
ゼルダ・バイデン :湿原ね…
魔藤 文香: うん、ハルファナ湿原って言うてたよね
メリー:あとちょっと肌寒いかしら…
ゼルダ・バイデン :北かしらね…
魔藤 文香: 寒い?なんやろ・・・
メリー:侵入制限された橋のところにいるわ。うさぎさんと大きな角の生えた子もいるけど大人しい子ばかりだから!
メリー:ここなら安全だと思うわ!

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魔藤 文香: ふ、ふんふんっよう分からんけど、あ、安全そうならそこで待っててっ
るかこ:レゾル付近にゃね、多分
迅雷:この辺で寒いってーと…ああ、大体検討ついたな
メリー:さ、早くお願いね!メリーさんお腹ぺこぺこなんだから!
テノ:レゾル… 寒いなら防寒具でも持って行ってあげた方がいいかしら
魔藤 文香: あ、そやんなっあと食料もっ
ゼルダ・バイデン :寒いねぇ…私はまだこの辺の地形把握してないから見当が…
魔藤 文香: 私も、だから湿原のほう探してみるっ
るかこ:お酒とチョコレートあれば良いかにゃ
ゼルダ・バイデン :あ、そうだ
ゼルダ・バイデン :メリーさん?
ゼルダ・バイデン :あなたの特徴を教えて
テノ:皆で湿原を手分けして探しましょうか?
#たい焼きとパンを用意しつつ
魔藤 文香: あ、テノさんのそのたいやき美味しそう
メリー:メリーさんの特徴?可愛いわ!パパがいつもそう言ってるもの!
魔藤 文香: /mn2 う、うん・・・
ゼルダ・バイデン :か…髪型とか
メリー:あと白い服と長い髪かしら
テノ:ふふ、文香ちゃんもおひとつどうぞっ
#たい焼きを文香さんに差し出し
るかこ:うん、とりあえず会ったら一発殴らせろにゃ(尻尾が太くなってる
魔藤 文香: あ、いいん?ありがとうねっ【たいやき受け取り】
テノ:どういたしまして♪
テノ:る、るかこさん落ち着いて…!
ゼルダ・バイデン :私は今南だから、北に飛んでみるわ
魔藤 文香: え?待っふぇ待って!殴ったらだめやひぇ・・・あ、たいやき美味しい
魔藤 文香: あ、うん!ゼルダさんよろしくなっ
メリー:あー…可愛い。え…なんか不穏な発言が聞こえた気がするけど…気のせいね!
るかこ:フシャー!
迅雷:白服の長髪、か…後は武器がダメになってるらしいから丸腰の奴探せば良い感じか?
ゼルダ・バイデン :うへえ 森に降りたら…囲まれてるわ
魔藤 文香: 私らも行く?
テノ:そうね。 なるべく早く連れ帰りましょうか
魔藤 文香: うんっ
魔藤 文香: よし、頑張ろうなっ早速出発っ
テノ:ええっ!
るかこ:いち早く見つけて殴らないと・・・
迅雷:よし、いくか…
メリー:はぁ…ちっちゃい角も可愛いわ。家で飼えないかしら…
ゼルダ・バイデン :ふぅん…ここ来たかと思ったけど中央になるのね
迅雷:ドールズの群れ…めんどいねえ
魔藤 文香: メリーさん待っててなっ
テノ:ほやや~…綺麗な場所!…って、そんなこと言ってる場合じゃないわねっ
テノ:しかし見つからないわ…
魔藤 文香: あ、赤い箱
ゼルダ・バイデン :ここにサニィはいるけど…うーん
ゼルダ・バイデン :丸々してるわねぇ
魔藤 文香: あ、確かにサニィちゃんうさぎっぽいやんな?【箱を壊す音が聞こえる】
ゼルダ・バイデン :あ、るかこちゃん
るかこ:にゅ、ここかと思ったけど・・・
るかこ:にゃ~
ゼルダ・バイデン :誰もいないわねぇ
魔藤 文香: あ、合流できた?
るかこ:うにゅー
ゼルダ・バイデン :えぇ 会えたわあ
魔藤 文香: 私まずメリーさんの前にゼルダさんに会えないっ
ゼルダ・バイデン :閉鎖された橋の前って言ってたけど…ここじゃないのね
迅雷:ドールズばっかじゃねえか…めんど
魔藤 文香: ドールス大丈夫?
るかこ:うーん、他の橋・・・(サニィをもふもふ
ゼルダ・バイデン :あら もふって大丈夫?かみつかない?
ゼルダ・バイデン :あ、ジンちゃん
るかこ:大丈夫にゃー(もふもふむぎゅー
ゼルダ・バイデン :はあい サニィに追いかけられてない?
ゼルダ・バイデン :後ろの子ついてきたわよ?
ゼルダ・バイデン :げ
るかこ:ん
ゼルダ・バイデン :変なもの引き連れてきたわね
迅雷:あ、二人もここだと思って?
るかこ:やるにゃ
迅雷:うげ
ゼルダ・バイデン :んもー
魔藤 文香: びゃー!私もメリーさん探してたらゴロロンに追いかけられ・・・ぎゃー!転がってきたー!
ゼルダ・バイデン :ジンちゃんモテモテね
るかこ:にげろ?
ゼルダ・バイデン :あら テノちゃんも
迅雷:あんなのにモテてもなあ…
るかこ:逃げるにゃー!
迅雷:あ、テノも来たか
ゼルダ・バイデン :合流ね よかった
テノ:ええ…なんとか合流出来たわ
ゼルダ・バイデン :やだ…雨よ
迅雷:てか、雷雨が来たな…例のエネミー来ると面倒だな
るかこ:ギガンティックを視認したにゃ!
テノ:これじゃあ皆びしょ濡れだわ…メリーさんも心配ね
ゼルダ・バイデン :ええ?
魔藤 文香: ・・・まずいかも、私・・・
メリー:はぁはぁ…もう、ドールズが急に現れてビックリしたわ…
テノ:え、文香ちゃん!?
ゼルダ・バイデン :ふ、文香ちゃんはどこ?
るかこ:奥、いるにゃよ
メリー:あれ…ここどこかしら?
ゼルダ・バイデン :?
魔藤 文香: 今、たぶんその・・・絶望おる・・・岩に隠れて、やりすごしたっ
メリー:あ、あのね!橋から移動しちゃったわ!でもドールズが急に出てくるからいけないのよ!
ゼルダ・バイデン :よ、よかった…
るかこ:万が一は僕がギガンティックの囮になるにゃ
ゼルダ・バイデン :と、とりあえずメリーさん?
ゼルダ・バイデン :今はどこにいるの?
メリー:メリーさん、いま四角いお家にいるわ!

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魔藤 文香: でも待って、まだこっち来てる・・
テノ:四角いお家?
ゼルダ・バイデン :しかくいおうち?
るかこ:見つけたかも
メリー:でもでもロックがかかってて入れないのよ! メリーさんが来たっていうのに!
迅雷:…おいおい…
魔藤 文香: あ、るかこちゃんの反応!気を付けてっ
ゼルダ・バイデン :多分遠い場所じゃ…ないわね
メリー:あとは海岸が見えるわね。それにあれは灯台…かしら?ちょっと遠いけれど!
ゼルダ・バイデン :海岸?
迅雷:この辺で家って…海岸?
ゼルダ・バイデン :ちょっと距離あるんじゃない?
るかこ:コクーンのことにゃ
魔藤 文香: に、逃げよっ
テノ:ど、どこかしら…?
ゼルダ・バイデン :えらい俊足ね
メリー:あと向かいあった崖がドーナツの上側をかじったみたいな形してるわ!
メリー:ふん! メリーさんは足も早いんだから!
テノ:特徴的な崖ね。 それはすぐわかるかも?
ゼルダ・バイデン :…ナグルスが見えるわ…
迅雷:…まさか移動ってテレポート使ったんじゃないか…?
魔藤 文香: き、消えた・・・!絶望いなくなった!
メリー:崖もピョンピョン超えてドールズたちをちぎってやったわ!
ゼルダ・バイデン :無事で何よりよ 文香ちゃん
ゼルダ・バイデン :とりあえず俊足のメリーさん探索続けましょうか
メリー:てれぽ…メリーさんそういう難しい言葉ちょっと分からないわ!
魔藤 文香: るかこちゃんと逃げてきたっそっちに合流する!もおうたぶん遠くにいった思う!
メリー:機械苦手なのよね…というか、機械がメリーさんのこと苦手なのよ!
ゼルダ・バイデン :そ、そお
メリー:何にもしてないのに壊れるんだから!
ゼルダ・バイデン :とりあえず海を目指しましょ
テノ:そうね
迅雷:んー…とりあえず探し直しだな
魔藤 文香: あ、また探し直し?うんっ
ゼルダ・バイデン :あ、二人とも
ゼルダ・バイデン :よかった会えた
魔藤 文香: 逃げるのに必死すぎて私らちゃんと聞いてなかったから、ゼルダさんについていくっ
ゼルダ・バイデン :何でも海岸付近の四角いお家にいるらしいわよ
魔藤 文香: 海岸付近の四角い・・あ?あれ?なんか私知ってる
ゼルダ・バイデン :あら じゃあ文香ちゃんについていっちゃおうかしら
るかこ:海かぁ・・・
魔藤 文香: うん、でもあれ?それ西エアリアオやでっ
ゼルダ・バイデン :遠いわねえ
魔藤 文香: さっきな?鉱石探してるときに見かけた気がするんよ
迅雷:あいつ本当に徒歩で行ったんか…?
るかこ:機械音痴は分からないにゃ
メリー:走ったわ! メリーさん超足早いんだから!
ゼルダ・バイデン :崖のぼりかよ…
魔藤 文香: えと、ここちゃうかな?
迅雷:とりあえず灯台?に来たが…んー…
魔藤 文香: えっとついさっきここ通った気がしたんやけど・・・ニアミスしたかな?
ゼルダ・バイデン :立派な四角ね
メリー:はぁ…家に入れないからフォンガルフ?に襲われちゃったじゃない!
魔藤 文香: うん、この中みんなで入ってお泊まり会とかしたいなって
魔藤 文香: え、襲われた!?大丈夫!?
テノ:え、大丈夫!? 襲われたって…
メリー:パパから貰った白い薔薇のコサージュ取られちゃったわ…武器さえあれば取り返したのに…
テノ:お泊り会…いいわね。 昼は海で遊んで、夜はお家でお泊り会…
メリー:メリーさん、今は洞窟よ!…でもフォンガルフからコサージュを取り返してくれないかしら?

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テノ:今度は洞窟…? どれだけ足が速いのよ、もうっ
るかこ:アアン!?
メリー:あれは本当に大事なものなのよ…
魔藤 文香: うんうん、ええよね・・・え!?
メリー:わ、悪いとは思ってるわよ!?でもしょうがないじゃない! 武器がないんだもの!
メリー:武器があったらけっちょんけっちょんよ!
魔藤 文香: 洞窟・・・う、うん。洞窟探せばいいんよね
迅雷:…ぼちぼちめんどくなってきたな…
テノ:…そのコサージュは取り返すわ、じっとしててね…?
魔藤 文香: うんっあ、あとちょっとやからっ
ゼルダ・バイデン :洞窟って…どこかしらねぇ
メリー:あたり一面にピンクの植物が咲いてるわ!
ゼルダ・バイデン :…
魔藤 文香: ここら辺、結構洞窟ありそうやんな・・・え?ピンクの植物?
ゼルダ・バイデン :それって南じゃない?
るかこ:南にゃね
魔藤 文香: え、そうなん?
迅雷:はあ…、しかし洞窟か…思い当たる節が多いぞ
メリー:あと、洞窟の入口に果物のなる木があるわ! 機械が木についてるから分かるのよね!
メリー:メリーさん博識でしょ!
テノ:洞窟…まあ探すしかないかっ
魔藤 文香: え、そうなん?それやったら目印になるやんなっ行こうかっ
魔藤 文香: うんっ
迅雷:果物がなる木…ギャザリングのあれか?
メリー:でもね!洞窟の中には入らなかったわ!行き止まりだったら襲われたとき大変だもの!

#るかこさんが倒したフォンガルフの身体にコサージュが引っかかっている

るかこ:これかぁ・・・、仕方ないにゃ・・・
魔藤 文香: あ、確かに南ってピンクの花多いね、ってもう見つけたん!?
メリー:あら、見つけてくれたのね!感謝するわ!
るかこ:(回収して
魔藤 文香: え、でも洞窟ってどこ!?
メリー:皺にならないように丁寧に扱ってよね!
メリー:うーん…結構入り口は小さい…かしら?
ゼルダ・バイデン :難しいわねぇ…
魔藤 文香: びゃー!私の知ってる洞窟ちゃうやんかー!【ずぶ濡れになる音】
メリー:あとあれ! あっぷどらった?だっけ…。よく分からないけれどぶわって吹きあがるやつがあるわ!
魔藤 文香: へくち、あくまっ・・・うー・・・あ、アップドラッタ?あの浮けるやつかな?
魔藤 文香: 見つかった!?
メリー:はぁ…メリーさん今日厄日が過ぎるかも…バンサーが降りてきて追いかけまわされたわ…
テノ:ええっ… ここまでくるともう、むしろメリーさんが引き寄せてるんじゃ…
メリー:もうどうなってるのよ!海岸沿いの山をバーッて走ってきたわ!
るかこ:今度はどこにゃ・・・
メリー:今は海よ!小舟があるわ!

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るかこ:あ”ーん・・・?
メリー:ここは平和だから安全ね!
魔藤 文香: こ、小舟・・・!?
テノ:舟…また海かしら
メリー:メリーさんちょっと走って汗かいちゃったからスカーフでも干しておくわ!
メリー:なるべく早くお願いね!もうお腹と背中がくっつきそうよ!
魔藤 文香: え、お腹と背中が・・・?めっちゃ伸びてる?
迅雷:…あいつアークスにしたの誰だよ…
テノ:/moya 。O0(彼女に迷子になってるっていう自覚はあるのかしら…?
ゼルダ・バイデン :ううーん…見当つかないわ
魔藤 文香: て、適正あったんよ、きっと!
魔藤 文香: うーんでも船ある、いうことはやっぱり海辺かな?
るかこ:いくらなんでもひどいにゃ
迅雷:しっかし、船なんてこっち来てから見てないぞ?
魔藤 文香: 私もるかこちゃんが乗ってきた船ぐらいしか見たこと無い、あれは宇宙船やけど
メリー:とってもちっちゃい船よ!メリーさんなら5人くらい乗れちゃうかも!
魔藤 文香: それは小さいんかな・・・?結構大きそうやってんけどっ
魔藤 文香: う、嵐・・・
迅雷:うーわ、おったわ絶望
ゼルダ・バイデン :ジンちゃん モテないようにね?
魔藤 文香: え、メリーさん追いかけて来たんちゃ・・・逃げてっ
メリー:あの…そろそろさすがにいいづらいんだけれどね…
メリー:スカーフが風に飛ばされちゃってね…ほら、干してたじゃない?
るかこ:何かなー?言うことによっては二発になるけど
魔藤 文香: あ、で、見つけ・・・うん?
テノ:い、嫌な予感が…
メリー:ママからもらったすっごい大切なやつでね…ちょーっと風に煽られて飛んでちゃっからね…
メリー:その…メリーさん走って追いかけたわ。それはもう…すっごい走ったわ…でもスカーフは無事よ!
テノ:それはそれは…
魔藤 文香: ゼルダさんがめっちゃラッピーに絡まれてる・・・
メリー:ここはどこかしら?浅い大きな水たまり…池?湖?沼?
ゼルダ・バイデン :4羽いるわね
メリー:なんか円形の機械が水底に見えるわ!
ゼルダ・バイデン :…文香ちゃんおいかけてるわね
るかこ:ハルフィリア湖にゃね
魔藤 文香: え。私!?なんでなんで!?
迅雷:海岸沿いに突っ走って来たが…こんなとこに小舟あるとはなあ…で、湖?それならわかるな
メリー:でも敵はいないかも!今度こそ大丈夫よ!
ゼルダ・バイデン :こっちもモテ期ねえ
魔藤 文香: ちょと!メリーさん見つけるんだから、ちょっと服ひっぱらんで
るかこ:絶望エネミーの気配
メリー:というか雷雨がすごかったんだけれど!安全だと思ってたのにまたでかいあれが出たわ!
テノ:ラ、ラッピーにモテモテね、文香ちゃん…
迅雷:湖にもでるんかあいつ…
ゼルダ・バイデン :クッ こんな近くにいるのに私には見向きもしないわ
メリー:雨もひどかったからさっきの場所の近くのテントにいるわ!

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るかこ:最強の絶望がいるにゃよ
テノ:テント…
るかこ:テント・・・
メリー:かすってたらさすがのメリーさんでも危なかったわね…
魔藤 文香: た、たぶんゼルダさんは仲間と思ってるんちゃうかな・・・ら、ラッピーちゃんにモテても・・・!
ゼルダ・バイデン :いいじゃないの…何からもモテないよりはましよ
魔藤 文香: ゼルダさんもモテモテやでっ
魔藤 文香: 全然くちばしから服離してくれないっ
ゼルダ・バイデン :さっきのタイヤキの香りでもついちゃってるんじゃない?
魔藤 文香: ええ?あ、でもじゃあ残り分、はいっ
テノ:あ、あら、たい焼きが原因なら…ちょっと悪いことしたかしら?
魔藤 文香: あ、離してくれた!
ゼルダ・バイデン :よかったわねえ
魔藤 文香: ううん、テノさんのたいやきめっちゃ美味しかった!
魔藤 文香: ゼルダさんいこっ
ゼルダ・バイデン :そうね
ゼルダ・バイデン :よし焼く
魔藤 文香: 焼く!?
テノ:あら、それならよかったわ>たい焼き
ゼルダ・バイデン :問題なしっ
魔藤 文香: うん、はよメリーさんにあげようなっ
るかこ:ラッピーいたにゃ
メリー:テントはランタンもついてるみたい。夜になっても安心ね!
メリー:はぁ…お腹減ったわ。ランタンって食べたことないけれど…いけるかしら…?
テノ:ランタンは流石によしたほうがいいわ…!
迅雷:いや、無理だろ…うん
魔藤 文香: ぶえ!?そうそう、やめたほうがええてっ
メリー:だ、大丈夫、言ってみただけよ…!あったかかったわ!
ゼルダ・バイデン :わあ めっちゃ強そうな鳥
メリー:あ、向こうに火山?も見えるわ
メリー:あと遠目に橋も見えるかも
魔藤 文香: 円形の機械が水底に見える・・・火山も橋も見えてランタンもある?
ゼルダ・バイデン :橋…これかしらねえ
メリー:ちょっと…メリーさん走りすぎて眠くなってきちゃったかも
迅雷:ん?火山と橋…あれ、通りすぎたか?
メリー:橋は火山の方に続いてそうね!
魔藤 文香: ね、寝ちゃダメやてっ
魔藤 文香: え、強そうな鳥?大丈夫?
ゼルダ・バイデン :大丈夫よ 好戦的じゃないみたい
魔藤 文香: この湖の水底に円形の機械が・・・?
メリー:/mn21 あ、うっかりしてたわ。海岸も近いわね
魔藤 文香: あ、あった。この近くに居るんかな?え、でもこれ・・・なんかオラクルシップの噴水見たいやね
テノ:ほや…ここ?
テノ:あ、迅雷さんも
魔藤 文香: あ、見つけた?
メリー:あら! やっときたのね!助かったわ!
迅雷:あ、テノもか…テントが見つからんくて往復したわ
魔藤 文香: え、テント!?ここにあったん!?
メリー:ありがとう!…それで、すぐこういうこと言うのもあれだけれど、ご飯あるかしら?
迅雷:あ、今度はいたわ
テノ:ええ。近くまでは来てたのだけど…
メリー:あとコサージュよ!
魔藤 文香: あ、いたいたっ
メリー:本当に大事なものなんだから!
テノ:これ、いるかしら?#たい焼きをメリーさんに差し出し
魔藤 文香: 無事!?よかったっ
ゼルダ・バイデン :あら 立派なテントね
メリー:あ、いい匂い!そう!こういうのよ!
メリー:#たい焼きを受け取って
魔藤 文香: それめっちゃ美味しいよっ
迅雷:コサージュ…ガルフは道中何度かやったが持ってなかったな
るかこ:あーいたいたこのお騒がせめ
メリー:はぁ…久方ぶりの食事ね。生き返るわ!
魔藤 文香: 大丈夫・・・そうやね、良かったっていうかここ湿原からだいぶ離れてない?
メリー:ほんとにね!走ってばっかりだったわ!もうくたくたよ!
テノ:まあ、無事でなによりだわ
メリー:え…持ってないの…?そう…
るかこ:僕が持ってるからね、ほら(コサージュを渡し
魔藤 文香: あ、さすがるかこちゃん
メリー:あ、あなたが持ってたのね!持ってるなら早く出しなさいよね!()
迅雷:あ、るかこが先に取ってたか そりゃ見つからんわな
魔藤 文香: 良かったっ
メリー:でもありがとう…ほんとに大事なものだから嬉しいわ
メリー:#いそいそつけて
るかこ:さーてと・・
メリー:さ、早く帰りましょう!はーあ!疲れたっ!
るかこ:言うことあるよねー?
魔藤 文香: あ、大丈夫?送っていくから
魔藤 文香: え?いうこと?何々?
メリー:な、なによ…?言うこと…?あ、そうね、忘れてたわ!#ポンと手をたたいて
メリー:いただきます、と、ごちそうさまは大事よね! ごちそうさま!#手を合わせて
テノ:あ、た、多分そういうことじゃ…!
るかこ:あー・・・、そうじゃない・・・
メリー:美味しかったわ!お魚の形も可愛いわ!
るかこ:どれだけお嬢様なのか・・・
魔藤 文香: え、ええやんか、無事やってんもんっ
メリー:何よ…? メリーさんもう心あたりがな、あ、雨が降ってきたわ!
メリー:またあんなのが出たら困っちゃう!
迅雷:そうではあるがそうじゃないんよ…一周回ってわざとなのか?
るかこ:再教育が必要だねぇ・・
魔藤 文香: あ、こっち来た方がええよ?濡れちゃう
メリー:あ! そうね!ご苦労様! 助かったわ!
テノ:そうね。テントの中なら…
魔藤 文香: うん、どういたしましてっ
魔藤 文香: うん、じゃあ晴れたら帰ろうかっ
ゼルダ・バイデン :そうしましょうねぇ
迅雷:はあ、どっと疲れたわ…

某日 セントラルシティ メディカルセンター 病室

「はーぁ…あっきれた…。 どうしてそんなしょうもない嘘つくのよ…。」
二人きりの病室で、包帯を巻かれた痛々しそうな男性が眠っている。
近くにあった椅子を彼のベッドの隣に動かし、座ってあの日のことを思い返した。


「メリー! 大丈夫かい!?怪我は!? すごい心配してたんだ、とりあえず通信が繋がってほっとしたよ…。」
「もう!通信に出るのが遅いのよ!…怪我もないわ! それより!あなたは大丈夫なわけ!? あなた、いつも先頭を走ってるからビーム直撃したわよね…メリーさんたちだってその衝撃で結構飛ばされちゃったのに…。」
痛む右腕を押さえながら、痛みを堪えて話した。
「…こっちも無事さ。 怪我はたいしたことはないんだけれど、メディカルの人が出してくれなくてね…はは、困ったな。セントラルのアークスも人手不足でね、でも最近現れた友好的な星渡…ではないみたいなんだけど、そこの人たちにならなんとか捜索をお願いできると思うから、あと…あと少しだけ辛抱してほしい。」
「え…あなたは来れないの…?ベ、別にいいけれど! はぁ…じゃあなるべく早くお願いね!もうっ!」


こんなに大きな怪我だって知ってたなら、私だってもうちょっとくらい優しくしたのに、なんて、言い訳かな。
私は昔から素直になるのが苦手で、ちょっと当たりが強くなってしまう。
本当は感謝してるのに、いつもありがとうって思っているのに。
今回だって不安だったし、テントに人が来たときは涙が出そうになって焦ったけれど、本当にありがとうって思ってる。
あの人たちにもいつか恩返し、できるといいな。

――― 「え、地図が読めない? そっかぁ…まあいいさ。メリーはまだ若いから。少しずつできることを増やしていけばいいんだから。
ああ、でもそうだな…はぐれると大変かな。そうだ、じゃあはぐれないように僕が頻繁に確認するから、後ろにいるときは返事をしてくれ。うん、これで行こう。」
「はぁ~!?それメリーさんすっごい面倒くさいじゃない!却下よ!」
「…じゃあ地図くらい読めるように勉強しようか。合流できないと危ないしね。
レーダーも使えるようにしないと。」
「~~っ、分かったわ!メリーさんお勉強はもっと却下だから!返事すれば満足なんでしょ!」

それから隊長と私の面倒な確認作業は続いた。
―――「メリー!いるかい!?」行軍しながら振り返らずに彼が言う。
「メリーさん、今、あなたの後ろにいるわ!」すかさず私が答える。
毎日毎日、よくも飽きないものね。まあ、悪くはないけれど。 そんな風に思ってた。

あの日だってそう、雷雨のあの日、彼は私の前を走っていた。
突如現れた大きなエネミーが放った光線が彼を捉えた。彼は大剣でそれを防いだけれど、大剣は壊れ、彼は大怪我を負った。
こんな思いは二度としなくない。
彼の後ろじゃなくて、隣に並び立てるように。同年代の中で強い、ではなくて全アークスの中でも強い、と言われるように。
聞けば強い人たちは私たちが逃げるしかなかったあの巨大な紫色のエネミーも倒せるんだとか。もっと強くなって、私がみんなを守るんだ。

「うう…メリー…」静まり返った病室で彼がうわごとのように呟いた。
大丈夫、私頑張るから、もうちょっとしたら隣でみんなを守れるようになるから。
地図だって読めるようになるし、機械だって使えるようになるし、エネミーだって返り討ちにする。だって、メリーさんは天才なんだから。

「…メリーさん、今、あなたの隣にいるわ。」彼の手を握ると、こころなしかその表情は和らいだように見えた。}

―嵐の後に― 完


お付き合いいただいた方、ありがとうございました!
下準備不足で段取りに手間取ってしまったところもありましたが、一緒に遊ぶことができて楽しかったです。

メリーちょっと感じの悪い子になってしまいましたけれど、振り回されていただいて感謝です。ありがとうございました!

あ、キャラの元ネタは名前でお気づきかもしれませんが、怪談のメリーさんです。
もっと言えば迷子になってるネタにされてるメリーさん。