気になって気になって
【ハンドルネーム】心配性
【最初の期限】2021/08/22 22:00
【ピコットチョイス】使う
【相談内容】最近とても気になる男性がいます。
とは言っても、恋愛的な意味で気になるわけではありません。その男性のことが気になりだしたのはつい最近のことでした。
私がお昼にセントラルシティの地上でお友達と喋っているときに、走っているその男性をよく見かけていました。
最初は努力家な人だとなんとなく思っていました。ですが、私が最近夜に地上を出歩くようになり、そのことに気づきました。
そう、私は彼が立ち止まっているところをただの一度も見たことがなかったのです。
分かっています。寝食をしていないということはないでしょうし、どこかのタイミングで休んではいるのでしょう。
ただ、何かに追い立てられるように走り続ける彼の姿がどうしても私の頭を離れてくれないのです。
声をかけようと考えたこともありました。しかし、いくら心配だからと言っても夢中でトレーニングに励む彼の足を、ただの私の心配性で止めていいものか悩んでいます。
こんな変な悩み、周りの人にも打ち明けづらくて…これも私が周りからの目を心配しすぎているだけなのかもしれませんが。
どうかアドバイスをいただけると大変助かります。
よろしくお願いします。
コメント
【コメント】
うんと、私も同じ事思って前に止めてあげようと思ったんだ。
ちょっと暑い日のことだったんだけどー、
いつものように走っている彼がいたから、追いかけて止めようと思って。
いつもとは違って赤い服を着てたから目立って分かりやすかったんだけどー。
だけど曲がり角を曲がって追いかけるとどんどん人気のない所に走って行くの。
あれ?こんな所走ってるんだって思ってたんだけど、それでも追いかけたんだ。
で、曲がり角を曲がったから私も追いかけて曲がったら、そこには誰も居なかったの。
もしかして見失った?気のせいかなって思って来た道を急いで戻ることにしたんだ。
なんとなく背後からこっちに向かってくるような気配がしたけど、それよりも走ってる彼を止めに行かないとって。
その時はそっちで頭の中いっぱいだったの。
で、戻って見たら走ってる彼を見つけて、やっぱり見失ってたんだって思った時に気が付いたの。
彼、今日もいつもと同じオレンジの服だったんだ。
そういえばよくよく思い出すとさっきの赤い服の人、真っ赤な服じゃなくて。
手足の袖の部分は白くて、首から胸、お腹の辺りまでが赤い服だったなーって思い出しちゃった。
えへへ、追いかける人間違えちゃったみたい。あの人誰だったんだろうねー?
別の人も走ってるのかな?
【コメント】
オラクルからの有識者である私の考察としては
彼は地球用語でいう所の回遊魚という種族かと思われます。
回遊魚とは止まるときは死ぬ時という大変アクティブな種族であり、
体を動かすエネルギーは走るときに踏み込まれる足の反動からエネルギーが作られており
走り続けることで永久機関として動くことができる大変エコロジーな種族です。
なお話しかけても無視されるときは走りながら寝ているときです。
セントラルシティ内を走り続ける目的は、
巨大なおもちゃ屋さん内を可愛らしくグルグルと走り続ける
トレインのおもちゃと同じように、彼の体内には監視カメラが内蔵されており
シティ内のセキュリティとして雇われているからです。
なので足に紐をかけたり、置石をするとロクなんとかに怒られるでアリマス
【コメント】
わぁ…とっても素敵なご相談です〜♪
がんばっている彼のお邪魔じゃないかっていう心配、よく分かります!
えと、でしたら彼が足を止めなくていいように、あなたも一緒に走ってみてはどうでしょうかー?
もちろん、その人のようにずっと走り続けることはできないかもしれませんし、はじめは何を話していいか分からないかもしれません。
でも、毎日少しずつでも続けていれば、どんなシューズがいいかとか、どんなフォームがいいのかとか、段々と共通の話題も増えてくるかも…?
応援してます、がんばってください〜!
【コメント】
もしかすると、アスリートを目指している方なのかもしれませんねえ。
街中で走ってることから種目は長距離走のフルマラソン辺りでしょうか。
もし、その方のことが心配なら、実際の競技の形を真似てサポートしてあげるのはいかがでしょうか。
例えば、水分を取ってほしいと思うのなら、給水所を設けてそこで飲み物を渡すと良いでしょう。きっと飲み物を手に取ってくれると思いますよ。
【コメント】
色々とご回答ありがとうございます。
私は優柔不断なのでスーパーコンピューターが最適な回答を選び出してくれるというピコットチョイスというものを使わさせていただきました。
ピコットチョイスの結果、【捕獲隊員G】様の回答が選ばれましたのでそちらを実行させていただきました。
以下、結果のご報告をさせていただきます。
私はお休みの日に、彼のよく通るルートに簡易の給水所を作り彼を待つことにしました。
やはり毎日走っているのか、その日も彼はそこを走って通りかかりました。しかし、彼は少し驚いたような顔をしながらもそのまま走って行ってしまいました。
ただ、私も彼が心配だったので簡易給水所の日陰で本を読みながら毎周彼を見送っていました。
何周、いや、何十周したくらいでしょうか、少し気恥ずかしそうにしながら彼は会釈をして給水ボトルを手に取ってくれました。とても嬉しい気持ちになりました。
時間も遅くなってきたので、最後に自分の体を大切にほどほどに頑張ってくださいね、と声をかけてその日は帰りました。
彼はあまり喋ることが得意ではないのか、言葉こそ発してはくれませんでしたが頷いてくれました。
私もその日はいつもより安心して眠ることができた気がします。
また別の日、同じように簡易給水所を作り、この前のように彼を待っていたのですが彼はこちらを見向きもしないで走り去って行ってしまいました。
何か気に障ることをしてしまっただろうかと考えていたら、後ろから大きな男の人に声をかけられました。
私はさほど目が良くなく、気づくのが遅れてしまいましたが、なんと、その人がいつも走っていた彼だったのです。
彼はその日は休息日だったようで、話すのはあまり得意じゃないけれどと言いながら、私に色々なお話をしてくれました。
まず最初に話してくれたのは、彼は元アークスで、警備とトレーニングを兼て走っているということ。
近頃、罪のない一部のアークスが賞金を懸けられて狙われているそうで、その抑止をするために自発的にパトロールをしているんだそうです。
あと、そんな彼の貢献を受けて、サポートするために開発された人型自走セキュリティマシンがあるそうで、それが私に見向きもせず走り去って行ったものの正体なのだとか。
そのセキュリティマシンは彼に似せて作られたようですが、いつも彼が着ているオレンジの服とは違い、赤のカラーリングがされているようです。
セキュリティマシンはセントラルの治安維持に大きく貢献しているようですが、彼ではなくマシーンだと気づいた一部の人が面白がって足に紐をかけたり、置石をしているそうです。
それが原因か、よくよく見てみると手足の袖の部分は塗装が剥がれて白色になっていました。ひどいことをする人もいるものです。
その他にも色々なことを話し、私たちは友人になりました。
私はその新しい友人と明日、靴屋さんに行く約束をしました。走り続けてボロボロになった彼の新しい靴、それから私が一緒に走るための靴、それらを一緒に選ぶ予定です。
ただ、お悩み相談をしたときと変わらず、今も彼の姿が私の頭を離れてはくれません。
けれどその気持ちは不安や心配ではありません。むしろもっとむずがゆいような気持ちかもしれません。
きっと皆さんのおかげですね。
ご回答いただいた皆さん、ありがとうございました。