セイバノイドは丸3日治療を受けた後、報告書に追われていたが…?
セイバ:ふぅ、報告書はこんなものでいいか…
セイバ:しかし、治療を受けたというのに何故身体中に違和感があるんだ?
セイバ:医者や技師は「一時的なもの」と言っていたが…嫌な予感がする…
すると足音も無く後ろから忍び寄る影…
セイバ:!?…誰だ!
ロイ:わぁ!ふふ、驚いたかい?
セイバ:なんだロイか、いや全く驚きは…うわあああ(棒)
セイバ:これでいいか?
ロイ:棒読み過ぎると思うんだけど?まぁいいや
ロイ:所でおじいさん、何かあったのかい?
セイバ:何かとは?
ロイ:考え込んでいるからちょっと気になっただけさ
セイバ:…話を聞いてくれるか?
ロイ:ふふ、珍しいねおじいさんがこんなに弱々しく見えるのは、いいよ、僕で良ければ聞こうじゃないか
セイバ:実は…お前は知らんだろうが、3日前、物資運搬中のアークスが霧に襲われた…
セイバ:儂やブルーダー達は霧を目撃し、急ぎ向かったが霧に呑まれてしまった…
ロイ:霧って言うと、あの毒性が強いって霧かい?
ロイ:僕も霧の近くには居たけど…毒は感じられなかったよ、本当に毒なのかい?
セイバ:何?どういう事だ?
ロイ:興味本位で霧を吸い込んで見たけど…身体には何の影響もなく、毒特有の感触も無かったよ…本当に毒かい?
セイバ:しかし、吸い込んだアークスはもがき苦しみ、最終的に結晶化した所を儂は見ていたぞ
ロイ:…それ、毒より霧の方が問題だね、恐らく、毒では無く霧に答えが隠されてるよ
セイバ:ん?どういう事だ?
ロイ:そ ん な 事より、話の続きは?
セイバ:あぁ、儂達は霧に呑まれ1寸先すら見えない環境下に置かれた
セイバ:周囲からはアークス達の叫び声、呻き声、色々聞こえた…
セイバ:儂はどうにかなりそうだった、しかし、霧の奥から懐かしい声が聞こえた気がした…いや、聞こえた
セイバ:聞こえた方へ進みつつ、一緒に居たブルーダー達を霧の外へ追い出し、運搬中の武器の中から強力な爆薬を拝借した
セイバ:そして発生源と思われるクリスタルを破壊しながら聞こえた方へ向かった…
セイバ:聞こえた方へ進むにつれて戦闘中だと言うことが分かった、そこで、儂は見た…
ロイ:何を見たんだい?
セイバ:…グレーのローブの集団が、変異体を従えてアークス達と戦闘していた…
セイバノイドは…見てしまったのだ…
セイバ:ヤツらは…変異体を従え、アークス達を儂の見ている前で次々…首を跳ね、嘲笑うかのように跳ねた首を蹴飛ばした
ロイ:…その集団とは何なんだい?
セイバ:わからん、あれが恐らく上層部が警戒している、[エイジスの門徒]とか言う狂った集団だ…
セイバ:儂は怒りで、我を忘れ…変異体含め集団を斬り殺した、1人は逃してしまったが…儂は初めて人を…殺めてしまった…
ロイ:…でも悪い人間なんじゃ…
セイバ:悪い人間でも殺していい理由にはならない…それで殺めた後に3つ目のクリスタルに到着したが…儂は動けなくなった
セイバ:そこへ彼らが来た…[捕獲隊]やそれ以外のアークスまで…
セイバ:彼らをこれ以上危険に晒す事はしたくないと思い、彼らを強く突き飛ばし…強引な方法で爆薬を起爆した…
ロイ:それで?
セイバ:それから先はあまり覚えていないが、救助隊が来て儂をここ、HDA本部へ運び込んだらしい、それで治療を丸3日受けたんだ…
セイバ:しかし、治療を受けたというのに身体中に違和感があるんだ…フォトンも上手く機能しない…
ロイ:…よく分からないけど、僕の方でも兄さんに聞いてみるよ、またねおじいさん
セイバ:あぁ、気をつけろよ…
ロイは飛び立った数分後、セイバノイドは謎の脱力感に襲われ倒れてしまった…
数時間後、HDA隊員に倒れている所を発見され…地下にある集中治療室に運び込まれる…