記憶の断片①
ボクの古い記憶は無機質な白い部屋だった…
ボクの部屋には毎日、仮面を着けている”パパ”とその部下達がやってきて「さぁ、今日も”愛情”を注いであげますから此方に来て下さい」って言って部屋から真ん中にベッド?がある部屋に案内するんだ…
そこでボクに”愛情”を注いでくれる、ボクはパパと毎日一緒に居れて幸せなんだ!
リヒト:今日はどんな”愛情”をくれるです〜?
パパ?:そうですねぇ、今日はこれを使いましょうかねぇ…これは鋭く研いだ[鉈]と呼ばれる刃物です…さぁ、いきますよ?
パパはボクの身体に刃物を当ててゆっくり肌にめり込ませてスライドしていく…
リヒト:ぐぅ…ああああああぁぁぁぁっっ!!!!
リヒト:あついっ!痛いっっ!!うあああああああああ!!!
パパ?:リヒトール、熱く感じたり痛いのは貴方が悪い子になりかけている証拠ですよ?
パパ?:貴方はいい子ですから、そんな顔は似合いませんし悲鳴も必要ありませんよ、さぁ、笑って下さいね?
皮膚がゆっくり剥がされていく…剥がされた所から鮮血が溢れじわじわと熱くなっていき、血液が白い結晶化して傷を覆っていく…するとそこから傷が治っていく…
リヒト:ボ…ボクはっ!!いい子です!!パパの言う事もちゃんと聞くです!
パパ?の言う通り”ニッコリ”と笑顔を作り声を抑える…
リヒト:う…ぐぅ…………
パパ?:その調子ですよ、いい子ですね。
優しく頭を撫でてくれるパパ?はボクの1番大好きな人です…
数十時間後…
パパ?:さぁ終わりましたよ、いい子に出来て偉いですねぇ、ご褒美に私の悪口を言った悪い部下達を貴方に差し上げましょう、彼らを使って人が最も痛覚を感じる所を私と一緒に探しましょうねぇ
ボクはベッドから降りてパパ?の横に立ちました。
リヒト:ボクはパパと一緒に居れてとても幸せです〜
ニッコリ笑ってそう言うと
パパ?:私もリヒトールがいい子にしてくれるお陰で楽に”研究”が出来ますから”幸せ”ですよ。
リヒト:えへへ、じゃあボクもっと頑張るです〜…………
これがボクの古い記憶の欠片です…