任命

『惑星ハルコタンに潜入し、黒の民と接触せよ』

フィーナ「・・・黒の民と接触、ですか?」
上司の執務室に来ていたフィーナは渡された資料に目を通しながら、デスクに足を乗せ煙草を吹かしている男に問いかけた。

?「あぁ、そうだ」
男はため息混じりに返事した。

フィーナ「?・・・不服そうですね、エドガーさん」

エドガーと呼ばれた男は、肩まで伸びた茶色の髪に紅い瞳のヒューマンで、本名エドガー=ファルガン。

エドガー「当たり前だ。裏方(情報部)の仕事だぞこれは。戦闘部が聞いて呆れる」

フィーナ「でも必要なことなんですよね?」

エドガー「まぁな、上層部は黒の民と交流し、灰の神子、白の民、黒の民とアークスの総力で【双子】討伐を円滑に進めれるよう画策しているらしい」

フィーナ「交流ですか、龍族よりも難しそうですね」

エドガー「だからお前達が選ばれたんだよ。交渉術に長けているお前達がな。そしてフィーナが部隊長に任命された」

フィーナ「部隊長!私がですか?」

エドガー「なんだ、イヤか?」

フィーナ「命令なら、やりますけど」

エドガー「よし、その返事が聞ければ今日は以上だ。あと、任務実行日まで時間があるからメンバーの顔合わせ済ましておけよ」

フィーナ「了解です♪では失礼します♪」

フィーナはエドガーの執務室を後にした。